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コロナ禍でも強かった人たちシリーズ #6

昨年の緊急事態宣言下、受験生のサポートを優先しながらも、スクールIEの教室は一時休校になりました。

東京都内の住宅街にあるスクールIEの教室長Tさんは、まさにピンチに直面していると感じました。ただ、「ピンチは長い人生の中でのチャンスなのかもしれない。ピンチの時にどういう対応をするかが、その先の信頼に繋がり新しい道が拓けるはず」ととらえ、コロナ禍で時間があるときだからこそ、何ができるか必死に考えたそうです。

他のスクールIEの教室と同様に、この教室でも次のことに取り組みました。

①生徒の家庭への電話連絡
毎日、教室長と講師が分担をして電話をかけ、生徒の健康状態をはじめ日常生活の様子を確認し、今どういう勉強をすべきかアドバイスを行いました。
電話で話を聞いてみると、学校からは休校期間中の課題についてほとんど指示がないケースが思った以上に多かったそうです。そこで、新しいテキストや課題を郵送で送付し、FAXやPDFのやりとりで課題の添削を行いながら家庭学習をサポート。心配なときは3日に一度は各家庭に電話をしました。

②「子どもの学びを止めないプロジェクト」
4月中旬から始まったやる気スイッチグループの「子どもの学びを止めないプロジェクト」の映像授業を活用しました。各家庭に映像授業の案内を送った後、フォローの電話を入れると、どの保護者も「待ってました!」とばかりに喜ばれたそうです。しかし、ただ映像授業を見るだけでは、なかなか頭に入っていきません。そこで、この教室では「この課題をこなすためには第何話を観ておくように」といった具体的な活用の仕方もアドバイスし、家庭での学習が止まらないように働きかけました。

③オンライン授業
生徒や講師がストレスなくオンライン授業を開始できるように、オンライン授業に向けて、講師研修、テキストの送付、各家庭のインターネットのインフラや端末の確認、スマホで受講する際の対応方法など、多岐にわたり一つひとつ周到に準備していきました。気がつくと、ゴールデンウィークは準備に明け暮れていたそうです。
5月初めのオンライン授業の開始後も、実際やってみて出てくる課題を改善し、授業が終わるたびに保護者へ報告書を送りました。

コロナ下でのTさんと教室の対応に対して、保護者からは感謝のメッセージやさらなる要望がたくさん届いたそうです。Tさんは日頃から、「教室は生徒や講師の居場所であり、保護者の相談所」だと考えているので、不安だらけのコロナ禍の今こそ保護者の気持ちに寄り添えるよう、講師にも手伝ってもらって、保護者とのコミュニケーションには出来るだけ時間を割くようにしました。

そうするうちに、保護者の紹介で問い合わせをしてくる入会希望者が増え、そのなかには他の塾を辞めて入会したいという受験生もいたそうです。

普段から前向きで「笑顔」を大切にしているTさん。「笑っているといろいろなことが上手くいき、ペイフォワード(恩を先に送る)の精神で、正のスパイラルが回っていく」と手ごたえを感じています。

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