オーストラリアはめちゃくちゃ不景気

オーストラリア生活22年目、田舎町ヤラビルバでカイロプラクターとして働いているDr.ユースケです。毎日、海外生活、オーストラリアの時事、そしてオーストラリアでの起業に関することをnoteに書いています。

カイロプラクターは接客業なので、幅広い業界の人達と毎日接します。そんな中、最近多くの方が口を揃えて言うのが「家賃が高すぎて生きていけない」と「めちゃくちゃ景気が悪い」。

先月、シドニーからゴールドコーストに引っ越してきた患者様は「シドニーで家を買おうとしたら、郊外の小さな2LDKで1.6ミリオン(1億6千万円)くらいするんだよ。だからゴールドコーストに引っ越してきた。ここだったら3LDKの庭つきの家がまだ1ミリオン(1億)ちょっとで買えるからね。」とおっしゃられていました。

別の患者様は、「賃貸の家賃が4年前には週500ドルだったのに、契約更新の度に値上がりして今は週800ドルだよ。もう住めないよ。」とおっしゃっていました。オーストラリアでは家賃を週の値段で表記します。週500ドルと言うことは、週5万円。4年前まで月20万円だったのが、いま32万円になっているということです。家賃や物価は上がっていますが、給料はほぼ上がっていません。

現在ゴールドコーストのシェアハウスで一部屋借りるだけでも週300ドル、月12万円程度が相場らしいです。

食料品の価格に関しても、オーストラリアの二大スーパーマーケット、WoolworthsとColesは、コロナ禍に便乗し、仕入れ値の高騰を理由に値段を爆上げしました。しかし、第三者機関が調べてみると、生産者に圧力をかけ、ほぼ仕入れ値は変わっていなかったらしく、2社の懐だけが潤っていたことが判明。CEOは国会で追及され、WoolworthsのCEOは責任をとって辞任するというニュースがありました。

飲食店のオーナーたちは、ほとんどの人が「景気悪い!」と言っています。「ただしファーストフードや回転寿司のような単価の安い店は大繁盛しているみたい。客単価が高くてちょっと高級な店なんかはもうボロボロ。シドニーのレストランなんて壊滅的らしいよ」なんていう話も聞きました。

コロナ禍に家の価格が爆上がりして、その時に慌てて家を買った人たち。買って2、3年で金利も爆上がりし、ローンの返済額も爆上がり。「マイホームを購入したものの、ローン返済できずに、家を手放す人がこれからどんどん出てきて、家の値段が落ち、ついにオーストラリアのバブルが弾けるのんじゃない?」という声もちらほら。「オーストラリアのバブルが弾ける説」は私が渡豪してきた22年前からありますが、それがついに現実に起こるのでしょうか?不動産価格が暴落するのでしょうか?

そしたら牧場買おう。

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