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オーストラリアの10代のガキにモラルはない

こんばんは、オーストラリアの田舎町ヤラビルバにてカイロプラクターとして働いていますDr.ユースケです。


21年前に留学生としてオーストラリアに移住してきたとき、みんなフレンドリーでいい国だなぁなんてのんきな事を思っていました。しかし月日を重ね、オーストラリアのことを知れば知るほど、日本と比較にならない程治安の悪い国だなぁと思うようになりました。

特にfacebookのコミュニティーページで、近隣住民の生の声を聞くと、毎日のように治安の悪さを実感します。コミュニティーページとは、それぞれの町内の人たちが入るグループページで、私のクリニックがあるヤラビルバの人口は1万4千人。そしてグループページは1万8千人メンバーがいるので、ほぼ全員が入っていると思われます。

「うちの子が行方不明です。この写真の子を見つけたらご一報ください」という類の書き込みは週一程度。「夫が仕事で使う工具を全て車上荒らしに持っていかれました。皆さんも気をつけてください」という書き込みは週2、3回。「2歳の子供と家でくつろいでいたら、押し込み強盗が入ってきました。幸い私の叫び声を聞いて、夫がガレージから鉄パイプを持って駆けつけてくれたので、何も盗られずに逃げて行きましたが、皆さんも気をつけてください」系の書き込みは2〜3週に一度。

多くの家には防犯カメラがあるので、犯行時の映像が書き込みに添えられます。

押し込み強盗のニュース映像


私のクリニックの隣のスイミングスクールは昨年10代の女の子二人に1.5mほどある長い棒で入口をこじ開けられ空き巣被害。歩いてすぐのカフェは1ヶ月の間に2回空き巣に入られました。

特に昨今、毎日テレビやネットニュースで未成年の凶悪犯罪が取り上げられています。ティーンエイジャーに人気の犯罪は、車の盗難、車上荒らし、押し込み強盗。人気の武器は、バール、ナイフ、ナタ。そして特にここ数ヶ月はやってる10代犯罪者のトレンドは目出し帽!

我が家にも家の内外、防犯カメラが5台設置してありますが、オーストラリアでは防犯カメラの設置がスタンダード。

カメラがあったところで、抑止力は一切なく、白昼堂々と住人がいる時に、家に押し込んで、金品を奪い、玄関に置いている鍵をとって、車を盗みそのまま逃走。ガソリンが尽きる頃に乗り捨てるか、電柱に突っ込んで廃車、、、という事件が毎日のように起きています。

これらの犯罪の多くが10代の子供の仕業だというから驚きです。少年犯罪という意味のユースクライム(Youth crime)という言葉を本当に毎日耳にします。現在のオーストラリアの社会問題の一つです。

こういった犯罪を犯すガキにモラルなどあるわけはなく、犯行を動画にとってネットに上げ武勇伝を自慢する子らも多い。おでんつんつん男?醤油ぺろぺろ少年?平和の国日本。

ニューサウスウェールズ州では最近「Post and Boast法」というものが作られたそう。ポスト=投稿、ボースト=自慢するという意味。自分の犯罪動画をネットに上げると、犯罪分プラス2年の懲役刑のおまけがつくらしい。

オーストラリアには、本当に心の底から親切で優しい人も沢山いますし、心からフレンドリーな人が沢山いるのも事実です。ただし、日本のような感覚で生活していると、結構簡単に犯罪に巻き込まれます。

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