🇦🇺銀行が明日からキャッシュレス化。現金の取り扱いを廃止。

明日2024年5月20日から、オーストラリアのマッコーリー銀行が、支店での現金と小切手の取り扱いを廃止しました。

引き続き、この先数ヶ月はATMでの現金・小切手を使えるみたいですが、これに対し多くの国民はブチギレです。

マッコーリー銀行の言い分は、コロナ禍以降オーストラリアでキャッシュレス化が一気に加速。現在国内総売上のうち、わずか6%が現金取引であり、現金はすでにほぼ使われていない。

マッコーリー銀行に限れば、ネットバンキングとATMでの取引がほぼ全てを占め、国内に3店舗しかない支店での取引は全体の0.1%以下。

これに対して多くの国民は憤慨。日本と同様に、オーストラリアでも個人事業主やフリーランスとしての働き方が主流になってきており、小規模事業者は現金での売り上げを所得税に申告しない脱税行為が横行してきました。

キャッシュレス化の流れに他の銀行も追随するだろうと予想されており、中国のように国全体がキャッシュレス化すれば、マフィアなどによる組織的犯罪者の金銭授受や、小規模事業者の脱税行為が不可能となってしまいます。

一昔前はアジア人レストラン経営者が、脱税により貯めたタンス預金の現金だけで家を買ったなんて話も聞きましたが、これからは難しくなってくると思います。

嘘や隠し事をして生きていくことがとても難しい社会になってきました。お金のやり取りは全て国に監視されているし、買い物に行っても防犯カメラの個別認識機能で駐車場に入った瞬間、その人が誰でどういう人かというのがすぐにわかってしまう世の中になっています。ずる賢くコソコソ生きるより、真っ向勝負で生きた方が楽な気がします。

noteで何度も書いてきましたが、オーストラリアではもうプライバシーは存在しません。

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