オーストラリアでのアジア人差別

20歳の時に大学を辞め、オーストラリアに留学&移住してきて早21年。日本での生活20年、オーストラリア生活21年とオーストラリアの方が長くなってきました。

日本人だからとか、アジア人だから差別されたという話を結構頻繁に耳にしますが、私が鈍感だからか私は差別されているのを感じたことはないです。

ただ、一つ感じるのは「実力」と「見た目」がしっかりしていないとかなり雑に扱われる国ではあります。それを、アジア人差別だと勘違いしてるのかなと最近思いました。

アジア人は童顔で子供に見られる

アジア人は西洋人に比べて、見た目が幼く、実年齢より10歳は若く見られます。例えば大学卒業後、日本で7、8年働き、ある程度の地位を築き始めた30歳の人がワーキングホリデーでオーストラリアに来たとします。たどたどしい英語を話す20代前半、もしくは10代の子に見られ、それ相応の対応をされます。日本に住んでる落ち着きのない高校生の子に対する見方に似てると思います。

才能や実績で態度を変えてくる国

見た目と同様、目に見える実績や実力がなければ、軽くあしらわれます。とは言っても、仕事の商談のように、あらかじめ相手の身分がわかっていれば、それなりの扱いを受けますが、結局のところ、実力と言っても服装、振る舞い、話し方などの見た目による部分が大きいです。

私はカイロプラクターとして13年間、オーストラリアで働いていますが、入店時は態度の悪い患者様でも、施術を終え、腰痛が良くなった瞬間、態度を変えてヘコヘコしてくるオーストラリア人はざらにいます。アジア人だからはじめ見下されたというわけではなく、まだ何もこちらが与えていない時点で、相手にとって私は大切に接する価値がないということ。

ただし、そういう態度をとってくる人はそもそも粗悪な人間であることが多いです。人間的に素晴らしく、成功されている紳士・淑女は、誰に対しても丁寧に接してくれます。私はそちら側の上品な人間になりたいので、乱暴な言葉やスラングなどは使わないように心がけています。

ビーチサンダルにTシャツ短パンでお店に入っても、雑な扱いを受けるのは当然。私も数年前までは何も考えずにビーサンと短パンで生活をしていたので、レストランやお店で軽くあしらわれることも多かったです。しかし、服装・髪型を整え、姿勢を正し、ゆっくり丁寧に少し低めの声で喋るように気をつけたことで、常にそれなりの対応をしてもらえるようになったように感じます。

アジア人だからとか、日本人だからという理由だけで見下されることはないと感じます。実力不足か自分を大切に扱ってもらえるようにするための自己プロデュース能力不足なんじゃないかなと思った話でした。英語が話せないと、応対するのが面倒臭くなって適当にあしらわれることもありますが、これもアジア人だからではなく、英語の実力不足なだけだと思います。


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