やりやらんじゅ後編8

個の力をつけて、生きていく。 #やりやらんじゅ 道場 後編

7月6日にサンクチュアリ出版にて開催されたイベントの内容を再構成してお届けします。テーマは「個の力をつけて生きていく #やりやらんじゅ 道場」。レディオブック株式会社、アイリメーカーサロン代表の板垣さんと、漫画家あんじゅ先生が語ります。

前編はこちらから。


お金の知識をつけておくべし


板垣:
個の力をつけていくための「攻め」と「守り」というテーマで話を進めているわけですが、じゃあ次は「守り」。お金の知識をつけておくべし。これは…、あんじゅ先生の本じゃないですか?


あんじゅ先生:
はい、私の本の宣伝に入らせていただきます(笑)。
SNSガンガン活用してきたとか、攻めの部分は今までずっとやってきました。

お金の知識って本当になかったんです。正直、税金を支払う必要性があることすらよくわかっていませんでした。フリーランスになって1年目か2年目に市から通達がきたんですよ。それくらのレベルの低さです(笑)。


「税金」という言葉を聞いたとき「え?私も払うの?」って思っていたほどです(笑)。

そんな私が、サンクチュアリ出版さんから去年の11月に『お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!』の本で漫画を描くことになりました。

ちなみにこの本の著者で税理士の大河内さんも、今日いらしてくれています。後ろの方に保護者のように(笑)。


あんじゅ先生:本を作り上げた時に発覚したことは、

私、税金で20〜30万円損していたんですよ!!

もっと大河内さんに早く知り合っておけばよかったです。大河内さんに「なんでもっと早く教えてくれなかったんですか!!」って八つ当たりしたほどです(笑)。

具体的に言えば、私源泉徴収のことをわかっていませんでした。個人が会社とお仕事した場合「源泉徴収分の10%を引いて請求書出してね」と言ってくれます。その引かれた10%分は「これくらい引かれました」ってあとで申請しないといけないんです。なのに私は全く申請していませんでした。だから会社との取引が増えれば増えるほど、申請しないと損します。

こんな感じで本の執筆活動を通して「これ知らない」「これやってない」ということがポロポロ出てきたわけです。だからお金の知識はつけとくべしです。私が血反吐を吐きながら書いた126ページです。よかったら買ってください(笑)。


板垣:この本すごく読みやすいですよね。基本漫画で、時々かちっとした文章が出てくる感じなんですよね。


あんじゅ先生:
そうです。カチッとしている部分は、大河内先生のポエム…、違うコラムです(笑)。

この本の中で、私は低所得者の代表として描いています。低所得者を苦しめる制度だなと感じた時は本の中で怒っていますし、逆だと喜んでいます。だから漫画の表現としてもわかりやすいと思います。



個人の力で仕事を続けていくには「惹きつけ合う関係を築くべし」



板垣:個人の力で仕事を続けていくには、惹きつけ合う関係を築くべし。

これ僕がよくする話ですね。例えば結婚でもいいかな、結婚という制度で縛り付けておいて、中身はお互いイライラしているとか喧嘩が絶えない家庭ってあると思うんです。

そうじゃなくて、お互いに惹きつけ合えばそういういざこざってなくなるんじゃないかなっていうのが僕の説です。

板垣:例えば、僕個人の魅力が今レベル30だとします。仮にレベル10の人は僕を見て「すごい!」と寄ってきてくれるかもしれない。でも僕がレベル上げの努力をせずに、ボケーっとして30から変わらないとします。かたやレベル10だった人たちが30、31,32とレベルが上がったとしたら、僕と一緒にいるメリットってなくなるんじゃないかな。


これって、現代の会社の雇用制度に言えることなんですよね。

僕、今の社会の雇用制度って現代の産業廃棄物だと考えています!


板垣:例えば地方の経営者で年収が1000万円くらいあって、もう働かなくていいやってなったときに、雇用制度があれば縛り付けられるんですよね。誰かを雇い、給与をきちんと払っていれば従業員は愚痴を言いながらも仕事してくれますよ。そうすれば、経営者は年収1000万円くらいは保つことができるでしょう。それが縛り付け合う世界です。

でも惹きつけ合う世界は違います。

経営者自身もアップデートしないと人はついてきません。うちの会社は社員は一人で、あとは全員フリーランス。だからこそ、僕がアップデートし続けて、付いてきてもららえる自分でいないと会社は終わりだと思ってます。だからうちの会社で一緒に仕事をするメンバーは、仲間でありライバルです。



あんじゅ先生:それうちのサロンでも同じようなことを書いています。仲間はライバルでもあるって。わかりやすく『バクマン』の影響を受けています(笑)。


板垣:
いいですね。その時々のステージによって付き合う人も変わるでしょう。新たに仲間になってくれる人もいるでしょうし、逆もしかりで離れる人もいるでしょう。それは当然のことです。

これを続けていけば、つまらない愚痴とか人間関係で困ることって基本ないはずです。お互いを尊重できますからね。

なんてことを本の中でもいろんなところで話をしていたら、なんとパソナさんから講演依頼がきました。僕「雇用制度は産業廃棄物」って言ってるんですけどいいんですかね(笑)。


あんじゅ先生:
すごい(笑)。

板垣さんの今の話ものすごくよくわかります。大学職員ってアップデートを全くする必要がない仕事でした。学校なので去年と同じことをすれば大丈夫って感じです。

板垣:公務員なの?

あんじゅ先生:いや、私立大学だからOLだったんですが、私の仕事内容で勤め先が国立の大学だったら公務員ですね。だからアップデートどころかむしろ去年と同じことをしないとだめなんです。1円も予算を変えてはいけない。

例えば「ここの予算を節約して、代わりにここにもっと投入しませんか?」みたいな提案はまず通りませんね。なぜかというと上司が承認するのがめんどくさいからです。だから去年の案がそのまま通って、同じことを繰り返すわけです。

しかもその会社はある程度年齢が上がると、給与も頭打ちになります。年収1000万プレイヤーなんて存在しません。だから夢もないなと。もちろん代わりにサービス残業もないですよ。定時に帰れるし土日もきっちり休みです。だから超ホワイト企業でしたけど、私はつまらなく感じてやめて今に至るわけです。



個の力をつけるために、オンラインサロンを活用せよ!

板垣:僕もあんじゅ先生もオンラインサロンをやってるからじゃないけど、個の力をつけるためにぜひオンラインサロンを活用して欲しいって話です。

あんじゅ先生のサロンはどんな感じすか?


あんじゅ先生:漫画家さんが多いですね。月に一度作品をみんなで持ち寄ってマガジンを作っています。イラストや漫画のお仕事でお声がけいただいたものは、サロンメンバーにお願いしています。

漫画って、プロットていう文章があって、ラフのネームがあって、下書きがあって、トーン貼って、ペン入れがあってできているんですけどね。その最初のコマ割りができた段階のもの「ネーム」を添削したりもします。
あとは「著作権はこういうことに気をつけた方がいいよ〜」とかの情報共有やアドバイスもしています。


板垣:
何人くらいいるんですか?


あんじゅ先生:今30人くらいで、主婦の人が多いんです。男性もいますけどね。もともと趣味でやってたとか、少し漫画を描いていたけど結婚や出産して一度漫画から離れた人が多いですね。「こういうオンラインサロンがあるなら4コマ漫画から始めたいな」という方が多いです。

今は、営業さんを募集しています。漫画家がたくさんいるからメディアを探してくれるような人。それから戦略を考えてくれる人もいたら嬉しいです。


板垣:あ、それうちが得意なことかもしれない。


あんじゅ先生:本当ですか!!

私これまでもお話したとおり、SNSで拡散されてお仕事の依頼が来るってことがほとんどだったので、面と向かって営業するという経験があんまりないんです。だから得意な人がいてくれたら嬉しいなと。



板垣:うちのサロンは「アイリメーカーサロン」という名前でやっています。月1000円で、サロンメンバーならスマホは無料修理させてもらいます。


あんじゅ先生:私のバキバキのスマホも治るんですか?


板垣:それ、機種は…iphone7ですね。はい、無料で修理しますよ。


あんじゅ先生:うぉぉぉぉぉ!!!


板垣:今日イチで驚いていただけて嬉しい!

うちの修理の特徴は、時間は15分、データはそのまま、そして安い。というかサロンメンバーはそもそもタダで修理します。
アップルストアに修理を出したら数時間、いや数日かかる場合もあるでしょ。でもうちならそういう心配はいらないわけです。



あんじゅ先生:えーーーー!でもお高いんでしょ(笑)!?


板垣:それがですね、月1000円です(笑)!!


あんじゅ先生:えーーーー!今すぐ入るしかないっ(笑)!!


板垣:(笑)。今日お話したように、僕がもともと西野さんのサロンで無料修理企画をさせてもらっていたので、西野サロン流れを踏襲していて、うちのサロンも部活がたくさんあります。

僕の著書であり信念である『やりたくないことはやらなくていい』の世界を体現しているわけです。


板垣:そうそう、うちはサロン内で仕事も回し始めています。

クラウドワークスとかランサーズってあるじゃないですか?あれをもっとアップデートさせた仕組みを作ろうと考えています。叩き売りされない信用で仕事を回せるような仕組みです。クラウドソーシング2.0的な仕組みを、そのためにクラウドファンディングをしてシステムを作ろうとしています。

だから今日のテーマ、個の力をつけて生きていきたいという人に是非とも活用してほしいと思っています。うちの事務所に遊びに来てくれてもいいし、サロンでもたくさんの人にお会いできることを楽しみにしています!


(あんじゅ先生、板垣さん、大河内さんにて記念撮影)



お二人のオンラインサロンのご紹介

あんじゅ先生主宰、あんじゅ先生マンガ家サロン(あんマンサロン)

板垣雄吾‎率いるアイリメーカーサロン



告知

アイリメーカーサロン初のクラウドファンディングを実施中。信頼できる人に仕事の受発注をできるシステムを構築します。クラウドファンディング終了まであと5日。この機会にぜひ!


今回の講演記事のような、板垣雄吾‎のトークイベント開催権もリターンとしてご用意しています!!
昨日1枠ご購入いただき、他にも講演会を検討してる方がいらっしゃいます。気になっている方はお早めに!!



構成・編集:浜田綾
バナー:小野寺美穂
写真:応援人はかせ小野寺美穂あんじゅ先生板垣雄吾‎

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