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個の力をつけて、生きていく。 #やりやらんじゅ 道場 前編

7月6日にサンクチュアリ出版にて開催されたイベントの内容を再構成してお届けします。テーマは「個の力をつけて生きていく #やりやらんじゅ 道場」。レディオブック株式会社、アイリメーカーサロン代表の板垣さんと、漫画家あんじゅ先生が語ります。


板垣:みなさんこんにちは!僕から自己紹介しますね。板垣です。レディオブック株式会社って会社の経営者をやっています。


あんじゅ先生:
プロレスラーもやっていたんでしたっけ…?


板垣:そうですね。音楽をやって格闘技をやって、プータローやって…それから経営者になりました。


あんじゅ先生:
それは…!めちゃくちゃですね(笑)。


板垣:はい(笑)。

今年の3月に幻冬舎さんから『やりたくないことはやらなくていい』という本を出版したので、今は月1くらいでトークイベントをやっています。

そんなわけで、今回もサンクチュアリ出版さんからお声がけいただき、あんじゅ先生とイベントさせてもらうことになりました。よろしくお願いします。


あんじゅ先生:(声色を変えて)昭和が生んだ天才美少女漫画家、あんじゅ先生ですっ。よろしくお願いします!

(会場笑)

はぁ…、31歳にもなって恥ずかしい(笑)。

好きなことをして生きている漫画家です。最初は、大学の職員をやっていました。ボーナスもちゃんと出るし、サービス残業もない、超ホワイトな職場でした。でもとにかく暇すぎて、5年で会社をやめました。

それからイラストを描く仕事をはじめました。漫画家って、出版社に投稿して、担当者がついて、アシスタント経験をして、それではじめて作品が載る狭き門なのかなと。だから、イラストからはじめたんです。イラストだったら、どこかに掲載させてくれるかもしれないなと。

そこからスタートして、漫画の仕事が徐々に増えて漫画家になりました。好きなことを発信し続けたら漫画のお仕事をできるようになって、本も出て…、


(再び、声色を変えて)


売れに売れちゃってる!…ってわけです。


(会場笑)


板垣:
素晴らしい!



SNSを活用すべし!

板垣:個の力をつけていくための「攻め」と「守り」というテーマで話を進めていきます。

まず攻め。その1「SNSを活用すべし」です。あんじゅ先生は、Twitterのフォロワー15,000人くらいいますよね。いつから増えたのですか?


あんじゅ先生:いつからだったかなぁ。本が出て少し経った頃に1万フォロワーを超えてた気がします。本の仕事が来た時点で、6,700人くらいだったと思いますよ。

あっ、というかですね…。私、大学の仕事をやめてからいろいろやったんです。お金がなくて水着の撮影モデル、ガールズバーの店員…もうね、大学職員から転落の人生です(笑)。

このアカウントは、元々秋葉原のガールズバー時代からのアカウントなんです。「今週は〜曜日と〜曜日出勤してるよ♡」って自撮り写真や水着写真共にアップしていたアカウントなので(笑)。

今のTwitterのカバー画像は、水着の撮影会モデルやってたときの写真です。


板垣:なるほど(笑)。それで6000人フォロワーが増えたと?


あんじゅ先生:いや、それは1000人くらいまでですね。


板垣:
そこからはどうやったの?


あんじゅ先生:その後から「私、イラスト描いてるんです」って言いはじめたんですけど、ガールズバーのお姉ちゃんからの切り替えが大変でした。


板垣:だってその1000人は、あんじゅ先生の顔や水着写真を見に来ていたわけですもんね。


あんじゅ先生:そうなんです。恋愛コラムとかも書いていたけど、その1000人には全く刺さらなくて(笑)。
「ガールズバーのお姉ちゃんが何言ってんだ!」って感じだったんでしょうね。

だから元々は「若林あんじゅ」の名前でやっていたんだけど、そこから「あんじゅ先生」って名前に変えました。そしたらフォロワーが増えました。秋葉原の一人の女の子の発信から、漫画家の先生のお言葉だという風に見せ方を変えられたんです。


板垣:
あんじゅ先生の話を聞いていて、改めて思うのが「何を言うか」じゃなくて「誰が言うか」なんですね。秋葉原のお姉ちゃんではなく、先生にしてからの方が「先生からのお言葉だ」ってなるんですね。


あんじゅ先生:まさにその通りです。周りからの対応も全く変わりましたからね。「先生、先生」って。メールも最近「あんじゅ先生様」ってくるんです(笑)。その波に乗ってここまで来ました。


板垣:クリエイターさんはもちろん、そうじゃなくても。今ってタイトルにもあるように個の時代ですから、

SNSは、全人類やった方がいい!!

うちの会社って社員は一人で、あとは全員フリーランスなんです。だから自分のバリューを上げるための発信に力を入れていて、何が好きで何が嫌いで、どんなことをやってきたのか?のストーリーを持った人になろうと言っています。それが選ばれる理由でありバリューだと思うんですよ。



こちらからGIVEしまくるべし!


あんじゅ先生:GIVEの話かどうかわからないけれど、私はイベントのツイートでここまでのし上がってきたんですよ。


板垣さん:
えー!どういうことですか?


あんじゅ先生:
一番フォロワーさんが増えたのは、ゆうこすさんが『SNSで夢を叶える 』って本を出した時のイベントに行って、自主的にイベントの実況漫画をツイートしたんです。実況ツイートしている人は他にもいましたが、私は漫画にしたので空気感まで伝えられます。

そしたらゆうこすさんがRTしてくれてフォロワーさんが一気に増えました。さらに、ゆうこすさんのタイムラインは、名だたるインフルエンサーや広告代理店の人が見ています。その日のツイートは、はあちゅうさんのラインブログにも掲載してもらえました。

それがきっかけで、広告のお仕事がくるようになったんですよ。だからみなさん!今日のこのイベントは練習だと思ってください。いいかんじのツイートがあれば、登壇者はRTして、フォロワーが増えるかもしれませんよ。そういう機会にしていただけると嬉しいな。


板垣:僕はその話「信用のおすそわけ」って言葉で説明をよくしています。

あんじゅ先生の先ほど話なら、ゆうこすさんの信用をわけてもらったってことになりますよね。僕は、キングコング西野さんの信用をおすそ分けしてもらって大きく飛躍した経験があります。

僕Twitterを始めたのは遅くて、去年の9月くらいなんです。本を出すことが決まっていたから、さすがにはじめなきゃなって。

同じ頃、西野亮廣さんのオンラインサロンにも入っていました。その頃西野さんのサロンには「部活」という活動がありました。たくさんの部活動がある中で僕は、経営者部に入っていたんですよ。ただ、その時部活内で軽く炎上してたんです。なぜなら4000人くらいメンバーがいたけれど、個人事業主の人たちが、自分のセミナーの告知ばっかりしていたからです。

そしたら西野さんが「かっこ悪いからやめろ」と言い、彼が部長になりました。西野さんは「宣伝することが悪いとは思わない。大事なのは三方よしであること、読み物として面白いこと」であることが大事だとFBライブで熱く語っていました。


うちの会社はiphoneに関わる事業をやっているから、iphoneの無料修理をやってみてはどうかなと。僕は自社の宣伝をできるから僕のメリットはあります。それから修理のお金はいらないけれど、西野さんのサービスで「レターポッド」というものがあって、それは文字がお金に変換されるんですね。なので修理代はレターポッドで支払ってくださいとしました。そうしたら西野さんにもメリットがあります。サロンメンバーはほぼ無料でiphoneの修理をしてもらえるのでメリットがある。この仕組みだと三方よしだなと。

その企画と僕の軽いプロフィールを添えて投稿してみました。そうしたら西野さんが、その投稿を承認してくれたんです。その投稿は、経営者部内で大きな反響をいただきました。うちの会社にもiphone修理にたくさんの人がきてくれるようになりました。

修理にきてくれた人とは、待ってる間少し話ができるじゃないですか。その時本の執筆もしてて、原稿を見せながら一人一人お話をしたら僕のファンになってもらえた。本購入やサロン入会に繋がった人も多いはずです。


つまりGIVEしまくることで、マネタイズを後ろにずらしたんですよ。


修理を無料でやるというのは、そりゃ事業としては赤字です。うちの経理からは「やだ!」って言われましたが、それでも押し通しました(笑)。結果修理にきてくれて会話したらファンになってくれた人が増えましたから。僕は、まだまだTwitterのフォロワーが少ないから、あんじゅ先生と比べるなら陸で、地道に進めてきた感じです。



無料での依頼はお断りするべし!

あんじゅ先生:プロフィールを「漫画家」にしたときから、

「1円でも仕事をもらったなら、その日からプロだ。胸を張れ!」

という気持ちでやっていました。だから自分からGIVEする分にはいいけれど、そうじゃないタダの依頼はお断りしました。「ちょっとパパッといい感じで描いてよ」って感じのやつです。

この道で生きていくって覚悟を持ったなら、そういう依頼は受けない方がいい。昔は普通に請求書だしてお金振り込んでもらうしかなかったけど、今はお金を簡単に受け取る仕組みがたくさんあるじゃないですか。ラインペイとかポルカとか。
簡単なだけでなく、ポルカ自体も拡散できるから支援の輪が広がりますよね。だから「タダで描きます」よりかは300円でもいいから、ポルカしてもらったらいいのになって私は思います。



ハッタリをかませ!

板垣:最近出た堀江さんの本みたいになっちゃいますが、僕はハッタリかましまくります。

うちの会社って1期目で大赤字だったんです。一人で借金5000万抱えることになりました。資金を調達しないといけない。当然銀行も貸してくれない、信用0の状態です。もう熱弁するしかないんです。

よくいう「事業計画」ってあんなの絵でしかないですから!

「僕はこうしていきます」っていう絵にいかに熱い想いをのせることができるか?が大事なんです。

事業計画書なんて「計画」でしかありませんから。その計画がうまくいかなかったときに、100円でも1000円でも資金を返済していく根性があるかどうか?そこを見ているんじゃないですかね。経営者となった今ではその起業家たちの気持ちがよくわかります。だからまさに「ハッタリ力」なんですよね。「これやります!」って少し無理めなことを言う。

「OKやってみな」って言ってくれる人がいたら、そこへの恩義を絶対に返すんだっていう気持ちがあるかどうか。その気持ちに自分を合わせられるようもがいて行くしかないんですよね。


昔借金を抱えた時、知り合いの中華料理屋を経営している人が契約書もなしに会って1週間で600万円貸してくれたんです。「板垣さんのことなんか好きだわ」という理由だけで。だからもうその人のために絶対に10倍くらいにして返すんだ!って奮起しました。さすがに10倍は無理でしたが、2倍にして返しましたよ。信用してくれた人にはきちんろ返していかないといけないですからね。

だから僕の攻めって何か?と言われたら、この繰り返しかもしれない。

うちスマホの修理や買取事業をやっていて大手の企業から「スマホ1万台集めて」って言われたら「できます」「やります」って即答します。できる見込みなんてその時点ではまったくなくても即答です。そうやって強制的にレベルアップしてきました。ちなみにうちの会社の事業においてはこれ全部達成してきました。だからこそ今があるんです。ハッタリ力って大事ですよ。


個の力で生きていくための守り、雇用についての話は後編へ続きます。



告知

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今回の講演記事のような、板垣雄吾‎のトークイベント開催権もリターンとしてご用意しています!!



構成・編集:浜田綾
バナー:小野寺美穂
写真:応援人はかせ小野寺美穂


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