見出し画像

【脳科学で分かる!】やりたいことを見つけるカギは『生き方』を知ることにあり

前回の記事では、私の「起業支援」の経験から、

●やりたいことを見つけ、次々に実現する人とそうでない人との間には、『読んでいる本』に違いがあること

●他人の『生き方』について書かれた自叙伝・伝記・哲学書には、やりたいこと発見&実現の成否に影響する3つの効果があること

をお伝えしました。

今回は、自叙伝・伝記・哲学書から『他人の生き方』を学びながら、具体的にどうやって、自分のやりたいことを見つけていけばよいのか?について、脳科学の視点からお伝えしようと思います。


脳は『他人の人生』から強い影響を受ける


まず、声を大にしてお伝えしたいのは、私たちが自叙伝・伝記・哲学書を読んでいるとき、脳は『他人の人生』から強い影響を受けているということ。

早速マニアックな話から始まって申し訳ないのですが、そこに深く関わるキャラクターとして、まずは「鏡像ニューロン」を紹介しておきます。

この「鏡像ニューロン」は私たちの脳の中にある細胞の一種で、「他者の行動を見たり想像したりすると、自分自信が行動をとるときと同様に活発なる」という効果があります。

コイツにより、私たちの脳は、他者の行動や思考を『自分自身の経験や思考』としてシュミレーションすることができるのです。


そして、重要なポイントとなるのは、この鏡像ニューロンが、
・脳内の思考領域(前頭前野)
・感情領域(偏桃体)
・視覚情報の処理分野
脳内の様々なところに存在し、相互に作用しあうため、

実際に”経験”しているのとほぼ差異が無いということ。

これにより、やりたいことを見つけ、実現していく上での判断や決断に大きな影響を与えるのです。


『共感』というセンサーが反応した箇所から、やりたいことを見つける


ㅤ他人の人生を脳が“追体験”する中で、

「あーこの生き方素敵だな」
「こういう信念を自分も持っていたいなぁ」

心が動かされるときがあります。


「心」というと抽象的ですが、この時脳の中では、オキシトシンと呼ばれる『共感』を生み出すホルモンが発生し、心・感情の発生源である偏桃体を活性化させています。

で、ここで以前の記事のおさらいなのですが、私たちの心・感情は、人生において重要な記憶にくっ付けて保管しておくことで、アクセスしやすくするための「しおり」の役割を持っています。

つまり、他人の人生を追体験する中で、『共感』というセンサーに引っかかった情報は、自分の人生にとっても重要な要素である可能性が高いのです。

そこから、どの部分が、どう自分の人生に重要なのか?を客観的に分析・抽出することで、やりたいことを見つける足掛かりにすることができるのです。


『実現力が高まる』おまけが付いてくる

ㅤ「共感」センサーであるオキシトシンは、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑制し、『ストレス反応を緩和する』ことに加え、

社会的な情報や行動の報酬を処理する神経回路を活性化することで、『学習の効率を高める』ことも報告されています。

つまり、他人の人生を知ることで、『ストレス耐性Up・学習効率Up』などのおまけ効果がついてくるのです。


まとめ

私たちは、やりたいことを見つけようとするとき、つい端的な「ノウハウ」を求めがち。

しかし実際には、一人ひとり、人生において重要な要素が異なり、最適なノウハウも異なるため、『自分なりの生き方』をぼんやりとでも構築してみることが重要です。

次回もまた、やりたいことを見つけ、実現していく上で役に立つノウハウを公開するので、お楽しみに!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?