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LINEの騒ぎについて

法律違反と不安感について

LINEの社長が、法律的な問題ではないけれども利用者の不安を生じさせてしまったことが問題であるという発言をしているし、色々と見てみるとやはり法律的な違反の問題ではなく、かつ現時点では情報漏えいが発生していたことでもないんだよね。
非常に無理なことを決めている法律ではあるけれども個人情報保護法という中では、海外での情報利用についてはそれを周知していれば問題はない状態となっており、少し先には海外という言い方ではなく、国名を明記するように法改正をするという予定になっていた見たい。
個人情報というものの定義自体も非常に曖昧だけれども、それを海外に設置したサーバに置くことを了承するかということをどの様に理解すれば良いのだろうかね。
想像してみるとLINEを利用したい場合にアプリをインストールするわけだ。その時に色々な許可をスマホ上で求めてきて、個人情報保護に関する非常に長い文章をしたまでスクロールしてOKとしたらそのアプリを使用できるというのが基本的なルールであるんだけど、その時に海外のサーバという表現がアメリカ、韓国、中国のサーバで管理するというようにあ記載があることを了承することになるわけだ。
うーーーん、その昔に色々と話題になった、保険契約の約款の非常に小さな大量の文字に書かれている内容に対する裁判などでも問題となったけど、書いていりゃ良いわけではないというのが現状に流れになっていることとの整合性はどうなるのでしょうかね。
その上で、もし今回LINEが中国にサーバを設置とか書いていたらこういう問題にはならなかったのかね。
法律的な違反の話はさておき、中国というキーワードと個人情報というものが重なったことで発生したアレルギー反応なんだけど、そのことをきちんと説明をした方が良いけど、その様なことを明確に報道している所は今のところは見当たらないね。
全国の組長さんとかも個人情報の保護の問題という発言をしているので、本質的な理解が出来ていないのかと不安になってしまうよね。

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今の時代の海外での情報管理について

インターネットが非常に有効に活用され始めたのは神戸の震災の時だったんだよね。テレビのニュースとかでは間に合わないものが、インターネットで震災の情報が世界中に広まったことが結構有名な話としてあるんだよね。(本当かは知らないけど)
それから既に2-30年経過して、今やインターネットがないと世の中が回らない状況になっているのは周知のこと。
実際に何気なく送っているメールも世界中のインターネット回線のサーバを経由して相手に届いている訳だ。それが日本の人に送る場合でも、地球の裏側にあるサーバを経由していることもあるんだよね。
この様なインターネットという従来の国という概念を超えたシステムが発生している中で、国名を指定したサーバの設置ということが問題となること自体が意味を成さない状況であることは自明の理なんだけどさ。
インターネットで繋がっている限りそれがどこの国にあるのか、どこの場所にあるのかということは関係無いんだけど、このあたりについて法律を作る人たちがどの程度理解した上で考えているのかが知りたいな。
恐らく知識もあるし、理解もあるとは思うけど、もしインターネットの様な概念を法律に取り入れると飛んでもないことになるということから、色々な解釈が発生しているのかもしれないね。
技術革新のスピードに法律とか国家とかいう概念が追いついていない典型だな。

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なぜLINEを公的機関が使うのか

これは少し前から非常に疑問に思っていたんだけど、LINEというツールに対してなぜ国から自治体などの公的な機関がこれを活用し始めたんだろうかね。
同じようなツールであれば、ツイッターもあるしFacebookもあるし、実名という考え方からすると(一応ルールとしては実名利用の)Facebookの方が公的機関として利用するには相応しいような気がしているんだよね。Facebookを推しているわけではないけどね。
また、LINEの開発企業は日本法人なんだろうけど韓国企業にルーツを持つ会社であり、その影響は絶対にあるということは想像に難くない中で何で?って思っていたんだよね。
確かにLINEは手軽で、しかも匿名性があることからそれに適したモノとして利用するには非常に良いものであるんだけどさ。
どこかの企業なり、公的機関が使い始めたから、右へ習えとなったのか、LINEという企業がマーケティングで公的機関を狙った戦略の成果なのかは解らないけど、イマイチ公的機関がたかが数年しか使われていない技術をもとにして行政を行うことに対しては非常に違和感を感じています。
ただし、この様なツールを公的機関が作成したら絶対に使えない物になるので、そこにあるものを有効活用するという柔軟な考え方には大賛成なんだよね。
この騒ぎが収まったとして、これからもLINEの利用が広がるのかどうか。
個人的にはLINEというツールというか仕組みというか、公的機関の行政活動をしていくことには結構違和感は強いかな。

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なんで今このことが話題となったのか

これが一番不思議なことなんだよね。
YahooとLINEの合併?の話題がついこの間ニュースになったけど、その時にZホールディング(Yahooの会社)のひとたちがLINEの会社の内容などを調べていることでその事実が分かったので自らが公表したという形なのかな?
世の中は単純な話では進まないことは重々承知しているし、色々な裏工作的なことも必要なことだと解っているんだけど、今回も何かの意図が働いているのかということを疑問に感じてしまう。うーん、何か誰かの意図を感じてしまうのは気のせいではないような気がするんだけど、あまりにうがった見方なのだろうか。
最初に書いたけど、法律違反ではなく利用者の不安があるという報道?があることで、利用者の不安を煽っていることから、利用者の不安が問題となっているのが今の状況だと思っているんだけどね。
この話をそのまま継続していくと、全ての情報は日本に無いと行けないし、海外からは情報を見ることができないという話に繋がるんだけど、Microsoft365を含めた色々なWebサービスは世界中のサーバに色々な形で格納されているし、その情報はシステム管理者であれば世界中から見ることができるようになっているだけど、そのことは話題にすらならないことに非常に違和感が抜き去りがたくある。
誰か、この疑問を解消してくれる人はいないのかな。

結論

やはり中国というキーワードが重要なのかなと思ってしまうのが結論だね。


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