お笑い芸人のファンになって①

先日、異性のお笑いファンと出会った。
私もその人も、漫才師が好きだ。

話題は、好きなお笑いのネタについてだったのだが
気づけばお互いに、コント師のネタを勧めていた。

「漫才師が好きでしたよね…?」

どちらからだったか忘れてしまったが、一度、会話を切って確認した。

そこからは、漫才師が好きだということについて話し合った。

①推しの芸人さんは漫才師。

②「推し」になってしまっているので、少なからずフィルターを通して見てしまう。

③フィルターを通している自覚があるので、自分にとっての面白いを他人に伝えづらい。

もちろん好きになったきっかけは単純に面白いからで、今もそうだ。
けれど、推しになるにつれて、応援したいという気持ちが大きくなる。
これがフィルターになって、所謂「アイドル視」してしまう自分がいた。
そのことに、ふとした瞬間、不安になってしまうことがある。

少し意外だったのは、「アイドル視」は、女性的な視点かと思っていたから。

けれど、推しの漫才師について言葉にできずに頭を抱えている男性を見て、少し安心できた自分がいた。

わかる。あれもこれも面白いから、せっかく見るなら全部見てほしい。

何より、漫才師はかっこよすぎる。

センターマイクを挟んで、相方の表情を見ながら息を合わせる。
やることと言えば、人を笑わせること。

そんな、全力で漫才をする漫才師さんの姿がとても素敵で大好きなんだ。

結局お互いに、「推し」芸人さんの一番好きなネタについて語ることはできなかった。

※これはこれで、すごく悔しい。



私は、小さい頃からお笑い大好き!というわけでもなくて、所謂テレビっ子だった。
当時、今となっては有名どころのバラエティ番組やお笑い番組で溢れていたので、
自然と芸人さんを見ることが多かったとは思う。
だけど正直なところ、芸人とタレントの違いもわかっていなかった。

お笑い芸人に明確に興味を持ち始めたのは、世間的にテレビ離れが叫ばれ始めた頃。
私もYouTube等を中心に、色んな人を知っていった。
その中には例に漏れずお笑い芸人さんも沢山いて、
「あっ!この人達、昔テレビで見てたな。」なんて思いながら、
最初はコント師を中心に、ネタ動画を見ていた。

笑う楽しさを改めて実感して、お笑いというコンテンツが娯楽になった。

今思えば、純粋に「お笑い芸人」を楽しむことができていたのは、この頃だったのかもしれない。


私にとって運命的な出会いだったのは「カジサックチャンネル」だった。
小さい頃、はねるのトびらを見ていたので、すぐに「キングコングの人だ!」と懐かしさから興味を持った。

芸人さんとトークする動画も多数上げられていて、「そんなことまで!?」と、少しヒヤヒヤするエピソードトークを聞くことができたのは衝撃的だった。
コンビ外での芸人さん同士の関係性も知ることができて、私のお笑い芸人への関心は一気に高くなった。
中でもきっかけであるキングコングのことが好きになった。


キングコングの名前を知らない人はあまりいないだろう。
だけど私は、ファンだと明言している人とは出会ったことがない。

本音を言おう。

私はキングコングファンだと明言がしづらい。

キングコングの漫才が好きだし、トークも大好きだ。
ライブにも行った。

だけど、キングコングについて語るのは非常に難しい。

お笑い芸人として劇場に立つことが無くなったから?
それぞれが別の活動をしているから?

それでも私はキングコングのお笑いに救われてきた。

そのことを伝えたいと思う。

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