お笑い芸人のファンになって②

漫才師キングコングの話がしたい。

私がお笑い芸人を好きになったきっかけは、キングコングだ。

今現在、劇場に立つことは無くなったキングコング。
しっかり寂しくて、ふとした時に「漫才が見たい」と連呼してしまっている私だけど、
そもそも私がキングコングを好きになったのは2人のトークがきっかけだった。

2人のトークには、内容の濃さ以上に引き込まれるものがあった。
テンポが良くて、話がわかりやすい。
そして何より、仲が良い。
相手の話を興味深そうに聞くし、本当に全身で笑う。
2人には安定した空気感があった。

だけど、キングコングについて詳しくなるにつれて、色んな過程を乗り越えて今の形があるのを知った。

※ここからは聞いた話のなぞり書き

プロになると同時に売れたコンビ。
経験による実力が伴わない状態で、ずっと苦しかった若手時代。
特に梶原さんの視点で聞く話が多かったが、
忙しさに心と体がボロボロになっていた、
コンビ仲も最悪だった時期があったと。

元々はすごく仲良い同士で組んだコンビが、
憧れの仕事で食い違ったというのは、未だに聞いてて辛いものがある。

そんな時期を乗り越えて、芸歴20年を超えて、
今が1番と言っていいほどベストな関係性。
素直に相手へのリスペクトを伝えられる2人はとても素敵だと思う。
たまにこっちが恥ずかしくなるくらいだけど、その事実が幸せ。

小さい頃、私の目に映っていたキングコングは、スターだった。
そんな2人の人間性に触れて、何年越しかにしっかりファンになっていた。

1年前の武道館であったトークライブ。
私が初めて足を運んだお笑いのライブだった。
生で2人に会えた喜びは想像以上だった。
最後、武道館の広いステージの中心にセンターマイクが置かれた時は震えた。
漫才スーツを着て現れた2人を見て、思わず泣きそうになった。
感極まった状態で見てしまったけれど、漫才はやっぱり面白かった。

キングコングに出会って、漫才を生で見ることができたのはこの1回だけ。

私の中で「劇場で漫才を観る」という憧れはしっかり残った。
学生時代は地方民だったけれど、それを言い訳にして一度も足を運ばなかったことを後悔した。

そんな私だけど、劇場に行く目的になっている、夢中になれている漫才師さんと出会えた。

私の憧れを果たしてくれたお笑い芸人。

めぞんだ。


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