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ミステリと言う勿れ

言葉や考え方を咀嚼する漫画。

◇著者  田村  由美
◇発行元  小学舘
◇既巻  10巻
◇キーワード
#推理
#人間模様

◇こんな人におすすめ
日常に少し疲れた人
言葉遊びが好きな人

◇ざっくりあらすじ
主人公は先生になるために大学に通う、男の子。本人としては普通に生きてるつもりだけど、気になったことは追求したくなっちゃうし、考えてることはぼろぼろと口から出るせいでいろんな事件に巻き込まれていく。いくつかの出会いと幾つかの事件が関連して、大きな事件に巻き込まれていきそうな感じ。

◇感想
思想が強い。誰のとかじゃなく、いろんな人の。主人公は自分の考えも一貫したものを持ってるし、多様性も認めるタイプ。そのおかげか日常を切り取ったちょっと不思議とか、事件とかなんだけど、他の漫画とは全く違う切り口から入って話の終わり方も後味も独特。好き嫌い分かれるし、何が面白いの?ってなる人はなると思う。それが私にはとてもハマってとても面白く感じる。
何より、どこまで考えるかとか、深読みするかとかが読者の裁量に任されてる感がいい。
話自体はさらっと読める。深読みしようと思えばいくらでも深読める。言葉のチョイスや主人公の着眼点も面白い。でも「めちゃめちゃ作り込んでるでしょ!ちゃんと読んでよね!」感がないところがこの漫画の一番好きなところ。

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