販売側の自由

ピエール瀧容疑者がコカインを使用したとして逮捕され、それに伴い関連する音楽や映像作品の販売や配信、出演番組の中止という事態が発生しています。音楽配信の停止に関しては停止撤回を求める署名活動なども行われているようですが、見かけた意見の多くは聞く側・見る側の自由を奪うなというようなものだと感じられました。

ただ、これらの意見は販売会社側の自由を奪う、販売側に制約や負担を課すような意見ではないかと思います。販売側にも何を売って何を売らないかを決める権利はあるはずです。それに全く配慮せずに販売・配信停止や回収をするのはけしからんと声高に叫ぶことには違和感があります。

今回、ここまで至った1つの要因として、サブスクリプションサービスが広まっていることも挙げられるでしょう。レコード会社が配信停止を決断したらそのサービスでは聞くことはできないことから、即時影響を受けるようになったわけです。ただしこれは単なるサブスクリプションサービスの特性であり、承知の上で利用すべきことではないでしょうか。別の理由で配信停止ということも十分にあり得ることでしょう。さすがにある日突然配信がなくなるのは困るので、料金が高くなってもいいから少なくとも配信停止の1ヶ月前にアナウンスをするといったサービスを求めるとかなら理解できる要求なんですけどね。

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