有機農業技術講習会(BLOF理論)3
【2024年2月17日(土) 上弦 】
BLOF理論について学ぶ
有機農業技術講習会
(KOBEオーガニック推進協議会にて開催)
第3回目について振り返ってみた。
今日のテーマは「堆肥」。
堆肥とは、
ワラ、オガクズ、樹の皮、
モミガラ、米ヌカ、
大豆粕、ナタネ粕、
魚粕や動物糞などの有機物を
微生物の働きで
発酵させたもの。
その役割は、
1. 土をふかふかにする
2. 病害虫の発生を抑える(有用微生物を供給することによる)
3. 腐食の供給(保肥力とミネラル吸収力アップ)
4. 有機のチッソを供給(アミノ酸、有機酸、糖類、セルロース)
5. 水溶性の炭水化物の供給
など、多くの役割を担っている。
今回、良い堆肥の
確かめ方として、
堆肥に水を含ませ、
指で擦り合わせてみる
方法を教わった。
ザラザラではなく、
ネバネバ、ヌルヌル、
していると良い堆肥とのこと。
糖類や水溶性の炭水化物が
多いと、ネバネバ、ヌルヌル
になるようだ。
今回実際に試してみて、
ザラザラも少しあるものの、
ヌルヌルしたような感覚も
確認できた。
これから堆肥選びの時には、
是非とも活用していきたい。
さらに今回、
堆肥の重要な要素として、
C/N比についても学んだ。
C/N比とは、
有機物に含まれる炭素(C)と
チッソ(N)の割合のことで、
有機物の分解のされやすさ
の目安。
C/N比が低いと分解が早く、
高いと分解が遅くなる。
C/N比が低いものは、
魚粕、油粕、鶏糞など。
C/N比が高いものは、
樹の皮やワラなど。
それぞれには役割があり
C/N比が低いものは、
肥料的効果があり、
C/N比が高いものは、
土をフカフカにするなど
土壌団粒化促進効果
があるようだ。
ちなみに植物が吸収できる
C/N比は25まで、だそうだ。
今後、用途によって
使い分けていきたい。
さらに、
これまで完熟した堆肥を
使いましょう、
と学んできたが、
BLOFでは、
中熟堆肥を推奨されていた。
その理由として、
1. 有用微生物が多い
2. 利用できる有機チッソが多い
3. 腐食酸が多い
4. 水溶性の炭水化物が多い
などがあげられた。
一方で、
完熟堆肥のメリットとして、
土壌団粒をつくる
糊状の炭水化物や、
保肥力効果は、
より大きいようだ。
この中熟堆肥は、
なかなか普段見かけないが、
ネット販売で手に入るとのこと。
今後、私も是非、
その効果を試していきたい。
その他、今回、
堆肥をつくるうえで
重要となる有用微生物
についても学んだ。
有用微生物については、
また奥が深いので、
改めて振り返ってみたい。
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