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「親なきあと」、「私なきあと」ズボラ大作戦。

夫とその母は同じ病気で亡くなっています。息子にも同じ病気が出現する可能性もあります。しかし日本人の死因の上位を占める「がん(悪性新生物)」、「心疾患」、「脳血管疾患」は、身内を見渡すとどれかで亡くなっている確率が高いです。

先日、家族の病歴を支援計画担当者に伝えました。そこからさらにショートステイやガイドヘルパーの事業所の担当者に伝えました。それぞれの事業所の個人ファイルに記録してもらうのが目的でした。

なぜなら私が伝えないで死んでしまうと、息子の家族歴は誰も事業所に伝達さないからです。すでに片親なので「親なきあと」=「私なきあと」の対策の一環なのです。

息子の生育歴や今後についての情報ノートもありますが、すでに20歳も半ばになると、おいそれと振り返ることも出来ません。というか歴史を振り返る書き記すことは、私に取って果てしなく面倒な作業なのです。ですので公的機関に提出した記録物のコピーをファイルに挟み、彼の個人史を集約したことにしました。

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そういえば私のことは誰が伝えてくれるのでしょうか・・・さすがの娘も親の病歴など詳しく把握をしていないでしょう。これまで子どもたちのことばかりを心配してきましたが、そろそろ私も人から心配される年齢に差し掛かっているのです。自ら「私なきあと」意識し準備した方がよいと思いました。

うちの場合は夫が亡くなってから、数年かけて私がなきあとに関して秘密のマニュアルをつくりました。親しい友人に娘を紹介していますし、中には連絡先を交換してもらっている人もいます。専門分野の知識を持つ人の連絡先も明記しているし、お墓のことも伝えているなど娘とは平素からよく話はしています。娘が困らないという視点でマニュアルをまとめているのです。

ちなみにエンディングノートは面倒くさくて途中でくじけました。昔も今も3か坊主で継続が苦手な性格です。

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問題は死の手前の時点、緊急時の準備がまだだということです。近々で必要なのは既往歴や内服薬の情報です。もう少しきちんと内服薬をスマホにメモとしておこうと思います。詳しくはかかりつけ医がいるので医療情報は把握できるでしょう。

私なきあとは躊躇せず衣類や靴など身の回りのものは勢いで廃棄するように伝えています。本当に大切なものは、そんなにたくさんはないからです。

私が倒れたら、息子は1人になります。緊急対応でショートステイを利用することになるでしょう。そのあとはどうなるのでしょうか・・・流石の私も想像が及びません。どんな状態になるかはまるっきり未知だからです。

「親なきと」「私なきあと」はまさに私という存在が消えてからが始まりです。今できる最大限の準備をするだけしたら、それ以上心配しても不安になってもどうしようもないのです。

あとは残りの人生は楽しむしかありません。

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次は就労支援事業所にも、この話をする予定です。

要するに自分で記録物を作成するのは面倒なので、関係機関に記録を残してもらうという作戦なのです。

名付けて「親なきと」「私なきあと」ズボラ大作戦、これはナマケモノの私らしい作戦です。


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