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戦士の休息

クーラーのある場所へ避難していました。

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ここ数日を振り返ると、物が壊れたり、寿命で次々と失いました。さすがに落ち込むことも多かったです。

「問題を先送りにせずに、何事にも立ち向かえば何とかなる」 

この言葉を呪文のように繰り返し対処してきました。

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クーラーが壊れる前日に、人と会うための待ち合わせに指定された場所は、家電量販店でした。私は約束の時間までにクーラーを購入しました。

ラッキー🍀

クーラー設置日は相談室の開催日で、私1人の対応の日で、大切な相談の約束がありました。

ところがクーラー騒ぎの2日前に、来れないと聞いていた先輩相談員が来れるとメールが届きました。

ラッキー🍀

クーラー設置工事の時間は当日しか分かりません。相談室へ行く時間以後は母が留守番を引き受けてくれました。遅刻の可能性を先輩に報告し、段取りがつき次第、相談室に走ると報告しました。

ラッキー🍀

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愛用のiPadが壊れて、さらにルーターの故障でインターネットが使えなくなりました。理解出来ない息子が私に修理しろと絡んできて困り果てました。息子は重度の知的障害者なので、説明を繰り返してもiPadをぐいぐい押し付けてくるので、私は何も出来ません。

ダメ元でテレビで放送していた「風の谷のナウシカ」をつけて放置していましたら、大人しく最後まで夢中になって見てくれました。長時間の映画を見ることが出来るのは、とても珍しいことです。おかげで勉強会の準備ができました。

ラッキー🍀

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翌日も息子は起きると同時に壊れたiPadを私に、グイグイ押し付け、インターネットが見れないと騒ぎます。

私はWi-Fiを再確認したり、相談窓口にメールを繰り返し、電話番号を確認したり作業をしていましたが、ついに怒りが爆発しました。

iPad(寿命で壊れた)を息子に放り投げ、「いい加減にしろ、遊んでいるように見えるか?私はあんたの召使じゃない。気に入らないなら出て行け、もうあんたとは口を聞かない!!」ブチ切れました。

すると息子は黙って、身支度を始めました。

息子の朝食はチーズ、ヨーグルト、バナナ、パン、牛乳なので、冷蔵庫から取りだし食べることが出来るメニューです。だから自分で用意をして食べ始めました。

息子は悲しそうな顔をして身支度を終えて出て行きました。ショートステイの施設へ1人で往復出来るように、数ヶ月間訓練して来た甲斐がありました。

でも帰宅したら、また修理しろと怒るはずです。それが障害なのです。帰ってくるまでに、私もチカラを蓄えねば、またブチ切れるでしょう。

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息子が出て行ったあと、私は修理の依頼を予約完了し、私は知り合いから頼まれていた勉強会の場所へ急ぎました。

勉強会の準備は早くから取り組んでいましたが、なかなか落ち着いて練習が出来ませんでした。でも懸案事項は片付けたので、電車の中で資料を読み込むことができました。

おかげさまで、集中して講義ができました。4人の小さな勉強会でしたが、皆さん興味深く話を聴いてくれました。

息子を通じて経験して来たこと、これまで私が学んできた歴史学、社会学、看護学、社会福祉学を、ぶち込んだ盛りだくさんの内容でした。お蔵入りの修論の研究調査の内容も披露しました。もうノリは「あるある言いたい〜🎵」状態でした。

修理後、みなさんとお茶を頂き、楽しくお喋りしました。みなさん勉強熱心なら方たちで刺激になりました。声をかけてくれた知人に感謝です。

彼女もクーラー設置日に相談室に来てくれるそうです。「無理しないで」と嬉しい言葉をもらいました。

ラッキー🍀🍀 🍀🍀 🍀🍀

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ちなみに彼女の座右の銘は「生きてるだけで丸儲け」だそうです。まったく私も同意です。

何事に対しても諦めない限り絶望することはありません。

「問題を先送りにせずに、何事にも立ち向かえば何とかなる」のです。 

大変な出来事の中にも、ラッキー🍀はたくさんありました。物には恵まれなくても、人には恵まれた日々でした。

クーラーのある部屋で、一晩ゆっくり休息します。

たぶん私はまだまだ戦えます。


たぶん私はまだまだ戦えます。


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