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私を救うものたち

 修正の論文作業は、最後まで、気分が悪いものでした。教授から、キーキーと嫌味を言われ、トドメを刺されました。心が疲弊し、もう起き上がれなくなりました。おそらく私は、鬱の入口にいました。なんとか最後の力を振り絞って、着信拒否の設定をしました。

 それから何をする気力もなく寝たり起きたりしていました。この苦しい気持ちを友達や先輩やハトコが全力で、支えてくれました。

 横になりながら、ドラマ「アンという名の少女2」第6話「独断的結論に私は抗議する」を見ていました。それぞれの幸せなクリスマス風景に、見ている私も幸せなら気持ちになりました。
 アン、マシュウ、マリラ、ギル、マッシュ、ジュリー、コール、ダイアナ、リンド夫妻…誇らしく、幸せな表情に胸が熱くなり、何度も見直しました。なぜこんなに、人の笑顔に癒されるのか・・・?一重に私の心が疲れ切っているからでした。

 今日もぼんやりと横になっていましたが、映画「ONODA 一万夜を越えて」のネット記事とともに関連本の紹介を見かけました。「読みたい!」と図書館へ走り、小野田寛郎の「たった一人の30年戦争」を、貪るように読みました。

 小野田さんが戦った30年間に比べれば、私の2年半など、ほんの短いものです。そして私の戦いは生命の危険はありません。力が湧いてくるのが分かりました。

小野田寛郎:https://ja.wikipedia.org/wiki/小野田寛郎

多くの友人、本、作品の力を借りて、ゆっくり元気になっています。ありがとう。感謝しています。

 

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