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ひとしずくの情熱

昨日はいくつかの用件で兵庫県を訪れました。知らない町を訪れた時は、交通網、駅前の賑わい、観光資源など目に入る限り観察します。友人であり相談室活動によく似たことをしている方に会ってきました。近況報告のあと、ひとしきり昔話に花を咲かせ、互いの業務について話し合いました。

「ところで貴野さんは何処へ走っていこうとしているの?何を目指しているの?」

と聞かれました。実はこの手の質問はよくあります。確かにノーギャラ手弁当での活動です。婚姻届を出さない事実婚みたいなものです。私を縛るものは何もありません。人から見たら不思議な生き方に見えます。人が私と同じようなことをしていたら「酔狂な人だねぇ」と思いますもの。

ただ手短に「面白いから。」と答えることにしています。

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私が参加している相談室は非営利で収益性がなく資金もありません。存続すら危ぶまれる福祉系の活動です。

ごく簡単に言えば、かつて行政サービスでカバーしていた福祉分野を、民営化したりNPOをつくり予算を丸投げしているのです。相談室は制度やサービスからこぼれ落ちた人たちを支援する活動です。

活動資金を得るために悩ましい日々を送っています。「資金、予算、お金がない」と譫言のように叫んでいる私です。上沼恵美子がそろばんを弾いているナニワ金融道をイメージしてください。(読んだことはありませんが💦)

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ビジネスの修行をしていた頃、ある事業家から「社会の仕組みを知りなさい」という言葉をいただきました。以来その言葉を胸に社会を観察していますが、昨年「公金チューチュー」なる言葉を知り暗澹たる気持ちになりました。

多額の公金や補助金を得て、その活動がいい加減で私腹を肥やす不埒な団体や個人がこの世に存在していることに歯軋りするほどの怒りを感じました。

それでも活動を継続していく意義があるので、前に進むしかありません。友人と情報交換を行い、前向きで活発な意見交換をしてきました。

長い1日の終わりに、昨年提出していた助成金申請が採択されたという連絡が届いていました。うれしくて飛び上がりました。また1年生命(存続)が伸びました。

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面白いと思える感情と前進する情熱が続く限り頑張ろうと思いました。

ただこのひとしずくの情熱が枯渇したときが、私の引き際です。



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