殺虫剤噴霧事件
昨日、実家の母から話を聞いたので、ネタにします。以下は母の報告をもとに再現します。
先週、母は風呂場で羽蟻を見つけました。これはいかんと殺虫剤を持ち、風呂場の四隅、と脱衣所に真一文字に噴霧したところ、急に呼吸が苦しくなって来ました。慌てていたのでマスクをしていなかったそうです。これはいかんとしゃがみ込んだら余計に苦しくなって、呼吸ができなくなりました。息を吸い込むことができなくて、言葉も出ずに「グオー」って感じの奇声をあげるしかありませんでした。
家の外にいた父が異常な声で家に入ってきて、背中をさすってくれました。しかし呼吸困難の時に背中をさすって、なんの効果があるんやろ・・・なんてことを苦しみながら考えていました。やはり呼吸が苦しくて空気を求めて家の外に出ました。
母が屋外に移動したのを見て、なぜか父は安心したようで、「じゃ(ゴルフの)打ちっぱなしに行くわ。」と車に乗り込み出ていきました。
母は「それはちゃうやろー行かんといてー」と待って待ってと手を振ったけど、父は「いってらっしゃい」と手を振るように見えたようで、ブブッーと車は走り去っていきました。
残された母は玄関先で、絶望し、もしこのまま死んだら、おそらく娘は激怒して、置き去りにした父を責めまくり締め上げるだろう、そして父はショックで茫然自失し大反省するだろうけど、娘の鬼のような追及に再起不能になるかもしれない・・・それより何より私は変死扱いになり、解剖に回されるだろうから恥ずかしいし、3日以上は葬儀ができなくなる。困った・・・とおそらく短い時間に、ありったけのことが思い浮かんだけど、不思議と弟のことは思いつかなかったそうです。(彼は昔から影が薄い。)
少し鼻腔から空気が入るのが自覚できたので、家の中に入り、自動血圧計と酸素飽和度モニターで測定すると、血圧は高く、飽和度は91%を示していました。1時間ほど安静にして正常値に戻ったそうです。コロナの人の呼吸苦はどれだけ苦しいだろうかと身をもって体験したそうです。(母は元看護師)
母は殺虫剤事件の詳細を1週間経過してから私に話しました。おそらく私の逆鱗に触れることが怖かったのでしょう。そりゃそうです。彼女はベテランの元看護師です。「アホ」としか思えません。以前も1日1回噴霧タイプのスプレー式殺虫剤を火災報知器に直撃してエラいことになりました。これで前科2犯です。
というわけで家庭内の事故(溺死、転落・転倒、窒息など)は交通事故死より件数は多いのです。お互いくれぐれも気をつけたいです。
2021.2.2.GemMedより「新型コロナの自宅療養患者の状態把握するため、パルスオキシメーターの積極的な活用を—厚労省より(https://gemmed.ghc-j.com/?p=38561)新型コロナウイルス感染症患者は、酸素飽和度(SpO2)に着目すれば、96%以上の場合には「軽症」、96%未満93%以上の場合には「中等症I」、93%未満の場合には「中等症II」「重症」と分類される(もちろん他の要素もある)など、患者の状態を把握する指標として「酸素飽和度(SpO2)」が非常に重要です。」