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親から子に渡せるもの

ふと親は子に何を手渡せるのだろうかと考えました。

ちなみにウチの親は私に本を与えてくれました。漫画は許可制でしたが、活字の本はフリーパスで買ってくれました。おかげで私の人生において何かと役にたっています。

それ以外は、両親は健在だからか、まだピンときていません。

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では私は私の子どもたちに、何を残し手渡すことができるのでしょうか・・・

1「お金」いわゆる財産です。ウチの場合は生命保険しかありません。残念ながら大した額ではありません。私の後始末に資金に使用して、残りは好きにしてくれたらいいと思います。(たいして残らない計算ですが)

2「知恵」生きていくための知恵です。

には一人で生きていくために、社会の仕組みや生活の知恵を伝えてきました。手抜き料理、ゴミ捨てや掃除のコツ、断捨離、クレジットカードの使い方などの諸々です。

加えて高校生ぐらいから、ニューストピックスに対して、大学に入ったら議論を含めて自分の考えをまとめて、言葉にする機会が増えるので「私はこう思うけど、あなたはどうか?」と議論を吹っかけてきました。

「鬱陶しい💢」と嫌がられてきましたが、私としても骨のある会話をしたかったので、娘に話し続けてきました。このウザい行為が何かの役に立ったか否かは不明です。

息子は知的障害者ですので、難易度は低いです。帰宅したら靴を揃えること、洗濯物を取り入れたり、ご飯を食べたお皿は流しに運ぶなど、寝る前には部屋を片付けることなど、将来的にグループホームなどの集団生活に対応できるように、できることを増やしています。

息子は言葉を話せないので、意思を人に伝えれるように試行錯誤してきました。最近は電子メモパッドに文字を書きますが、字が汚くて読めません。何度も書き直させます。

実は大体のことは理解できるのですが、慣れない人が読める字を書けないといけないので、「字が汚いから読めない。もう1度書き直して!」と意地悪をしているのです。

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3「人」人とご縁や繋がりです。私の友だちの何人かは、娘と連絡先交換をしてもらっています。料理やDIYが得意な友だち、洋裁の達人、金融のプロなどです。何かあれば相談するように伝えています。

「もし何かあった場合のガイドライン」なるものを作成していますが、そこには必要な人や会社の連絡先の一覧を書いています。相談室の仲間も適切に専門家に繋いでくれるでしょう。

とどめに自筆証書遺言書を作成する予定です。

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こんな感じで準備をしています。私は夫が急に亡くなって苦労したので、子どもには同じようなことをさせたくありませんから。

子どもたちに親は不死身ではないと伝えています。このとき息子は両手をクロスさせて「バツ×」と訴えます。あはは甘いな息子くん、君には理解が難しいだろうが人の命は有限なのだよ。

準備をしたら、あとは生きている時間を存分に楽しむだけです。つまりやりたいことをやること。会いたい人に会うこと。いきたい場所に行くのです。

今日も楽しみます。



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