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処女小説家、「日常」編

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日常について、面白おかしく書いてみました。
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#くだらない話

眼鏡男子すきすき詐欺

眼鏡男子すきすき詐欺

子供の頃、親から「嘘をついてはいけない」と言われたことはないだろうか。

または、「正直であることは偉い」とは言われていないだろうか。

私はある。

教師にも言われていた。

小学生のころ、手を挙げたはいいがなんて答えればいいかわからないという一幕があった。

「わかりません」

私は答えた。あ、終わったな……先生に怒られるに違いない。

当時ギリギリ体罰の文化が生きていたので、これは最悪の場合

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ドンキでの2500円は酒池肉林への回数券だった

ドンキでの2500円は酒池肉林への回数券だった

私はドン・キホーテが好きだ。

あのBGMを見ると思わず「やすくなるー!」と合いの手を入れたくなる程度にはドンキが好きだ。

つまり、人並みにドンキが好きなのである。

特別ドンキに詳しいとかではない。ごくごく普通のドンカーである。

大抵の日本人ならばあのBGMを聴くと腕を振り上げ声高らかに「やすくなるー♪」と歌い出すからだ。

大学生の頃、バイト先の先輩がドンキが好きで、ドンキに連れていっても

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【怖い話】憎しみの数字

【怖い話】憎しみの数字

あなたには嫌いな数字があるだろうか。

それは、4とか9ではないだろうか。

あるいは13。

不吉な数字と呼ばれるものは往々にして嫌われる傾向にあるだろう。

そんな私も明確に嫌っている数字がある。

それは別に4でも9でも13でもない。

そもそも私は4も9も13も「名前を出してはならないその数字」を嫌悪するようになってからというものの、「憎しみなんて別に取るに足らないもの」だと思い知らされた

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