死にたくないから生きたくなかった
もし「本当に死にたいですか?」って聞かれたとして、「はい、本当に死にたいです。100パーセント死にたい」って答えられる人はこの世に何割いるんだろう。
私はきっと「はい」とは言えない。
みんな達は生きてて楽しいとか幸せって思った瞬間ありますか?
私はある。友達と遊んだ時、推しに会った時、歌を気持ちよく納得いく歌い方が出来た時、絵が上手く描けた時、ご飯が美味しい時、親と笑いながら雑談が出来た時 その他諸々
本当に死にたいと思ったり自殺をしようと色々準備を練っている時にそういう事を思い出しては「死んだらこれらの事が出来なくなるんだ、それは嫌だな」「私の事を知っている優しい人達を悲しませてしまうのかな」って思って「死にたくない」と思ってしまう。そういう人はかなり多いのかなって思う。
あと単純に楽しい事抜きでも「死んだら何も出来なくなるしいずれ忘れられるんだ」っていう気持ちが強くて怖くなる。
結局死にたくない。生きる事で得られる幸せを知ってしまったから。でもその分生きる事で受け止めなければいけない苦しみだって沢山ある。いつもその幸せと苦しみを天秤にかけて生きている。
そして天秤にかけている時は大抵苦しみが重たくてそちらに傾いてるから「あーあもう死んじゃいたいな、死んじゃおうかな」って思っちゃう、でもふと幸せ側を見た時にあまりに綺麗なそれを見て愛しくなってしまうし死を選んだ時の現実が色濃く見えてくる。
そうしてたら結局苦しみを抱えたまま生きるしかなくなってくる。生きたくないのに。
生きる幸せを少しでも見つけてしまったから。
残酷。でも生きる幸せがあるからと言って苦しみが消える訳がないから苦しいまま生きなければいけない。
だから死にたくないから生きたくなかった。いっそこんなにつらくて楽しい世の中に生まれ落ちて来なければ良かったのに。
在り来りな台詞だけど、神さまがもし本当に存在するならなんて酷いんだろうと思う。悪魔じゃん。
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