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喪葬

人は一日、一時間、一分、一秒と姿を変えていく。
それは細胞だとか髪の毛だとかそういう身体的なものも勿論、何よりも精神的なそれは無意識のうちに上書きされてしまう。
私はそういう上書きの中で大切なものだけは忘れるものかと、そういうものを忘れてしまったら鏡崎やおで無くなると、ここでものを作っているけれど

私の想う鏡崎やおは私が装っていて
そして私が繋ぎ止めようとして紡ぐ言葉で葬られて行ってしまう。
私は鏡崎やおを一日、一時間、一分、一秒ごとに喪っている。
棺桶に言葉の花を添える。
あなたたちが添えてくれた花も一緒に棺桶に入れて
私が最後に蓋をする。それが理想。

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