見出し画像

【ゼミ生お薦め本】『苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」』

著者プロフィール

森岡毅(もりおか つよし)
1972年生まれ。神戸大学経営学部卒。1996年、P&G入社。日本ヴィダルサスーン、北米パンテーンのブランドマネージャー、ウエラジャパン副代表等を経て2010年にUSJ入社。革新的なアイデアを次々と投入し、窮地のUSJをV字回復させた。その後、2017年にUSJを退社し、マーケティング精鋭集団「刀」を設立。現在は沖縄テーマパークの構想に着手している。


本の目次

・はじめに 残酷な世界の“希望”とは何か?
・第1章  やりたいことがわからなくて悩む君へ
・第2章  学校では教えてくれない世界の秘密
・第3章  自分の強みをどう知るか
・第4章  自分をマーケティングせよ!
・第5章  苦しかったときの話をしようか
・第6章  自分の“弱さ”とどう向き合うのか?
・おわりに あなたはもっと高く飛べる!


本の概要

本書は著者である森岡毅が自身の子供に向けて書き溜めていたものを、今後のキャリアに迷う全ての人に役立つノウハウへと昇華させたものである。全6章で構成されており、著者の経験やそれに基づく様々なメッセージが書き連ねられている。本書に書かれていることはどれも本質的であり、これから社会に出る人はもちろん、社会に出た後の人にも刺さるだろう。(2019年4月発行)

お薦めの理由

成功は必ず人の強みによって生み出されるのであって、決して弱みからは生まれない。自分の特徴が強みになるかどうかは“文脈”が決めている。」これは本書の中のとある一節である。名立たる偉人達の名言と並んでいても遜色ないこの文言は、とても強い説得力をもって私に届いた。何故か。それは恐らく私が迷っているからであるに違いない。

就職、昇進、転職、起業などとキャリアにおける分岐点はいくつか存在する。これらの重要な局面に直面した時、多くの人が迷うと思われる。なぜならキャリアに関する決断は人生が懸かっているから。もちろん、社会に出る方法は人それぞれであるため、決断や選択の内容は一様ではない。しかし、そこに迷いが一切ないという人は恐らくいないだろう。自身のキャリアが大事なものだと頭では分かっていても、どうすれば自分にとって良いのか分からないから迷うのである。だからこそ、私はこの本をお薦めしたい。この本は単なる精神論の押し付けでもなく、機械的な就活対策本でもない。論理的であり情熱的でもある「メッセージ」を与えてくれるのだ。そして、そのメッセージは迷いの最中につい忘れがちな「自分にとって大切なこと」に気付く”きっかけ”をくれる。

本書はとてもパーソナルなところを出発点としているが、読み進めていけばいくほど他人事ではなく自分事のように思えてくる。まるで最初から自分のことについて書かれているかのようにすら感じる。もしもあなたが自身のキャリアについて少しでも迷っていることがあれば、私はこの本を読むことをお薦めする。
(S.O)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?