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「今ので退場になるのか!!」←退場になる時代です。

審判だって退場を出したくて出してるわけじゃない。

昨日は台風の影響でプログラミング教室の登校日だったものの自由登校になったので一日中ぬくぬく家で勉強したり読書して過ごしていたもののまさか野球の試合があるとは思ってもいなかったのでこのニュースを見たときの感想は「えっ、今日試合あったんだ。」だった。

「禁止行為で退場」という聞きなれない文言にやたら噛み付いている人が多く、「審判が好き勝手に退場を出していいのか」といういつものお決まりのフレーズがSNS上に頻繁に登場してきたけれども何も審判だって退場宣告を好き好んで出してるわけではないし、むしろ出さなくて終わるのなら出したくないくらい、試合が終わってからなぜ退場処分を下したのかについて始末書を書いて提出しなくてはならないので面倒くさいからだ(もちろんそれだけじゃないけどそれは後述)。アマチュアの審判も始末書を書くのは同じなので審判全体の認識として退場宣告ほどかったるいものはない。だからこそ、退場を出すときはそれに値する明確な理由が必要だということの裏返しとも言える。

リンクをあげた記事にも嶋田球審の説明が載っているのでここで再度説明するのは省く(面倒くさいから)。野球規則の8.02の【原注2】に書かれている通りのことをしているだけだ。ちゃんと警告を出してからそれでも近づいてきたので退場にしたということだけの話だ。

「そんなことで退場になるのか!!」という意見が多かったけどなる。というか、今までの日本のプロ野球の歴史そのものが極力退場は出さない方がいいという風潮だったので適切にルール運営がされていなかった。だが、近年は国際試合も増えてきて各国で適切なルール運営を求められるようになったし、今の若い審判はアメリカの審判学校に留学するのが当たり前になっているので、逆に今一軍に出ている中堅よりも厳しいのではと言われているほどだ。

「円城寺あれがボールか秋の空」で有名な(?)円城寺さんと南海・スタンカの記事を貼ろうと思ったら見つからなかったので上の記事を。というか審判に暴力振るう時点で一発アウトだがなぜこの時代の審判は退場にしなかったのか・・・とかちょっとびっくりすることが昔の野球の試合ではあった。今と昔ではそれだけルールに関する考えが違う。

そもそもなぜ面倒くさいけど退場を出さないといけないのかというのは「試合を円滑に進行させるため」だ。試合進行を邪魔する者がいたら退場にしてでも9回まで進める。というのが大原則にあり、MLBでは退場を出さない審判は「チキン・アンパイア」と呼ばれ、観客からブーイングされることもある(日本だと考えられないけど)。

選手も監督も自分たちが不利にならないようにルールの勉強は最低限しておかなければならないと思う。私たち見ているファンも審判に対して声を荒げる前に「退場宣告を出すほどなのだから理由がちゃんとある」ということをしっかりと踏まえた上で試合を見ていく姿勢をしていかなくてはならない。

#スポーツ #プロ野球 #審判 #ロッテ #井口監督 #退場 #円城寺あれがボールか秋の空

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