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記憶を辿るマウンテンバイキングをたのしんだ・ディスクブレーキ編。
マウンテンバイクをながくやっていると、それだけでいいことがある。っていうおはなし。
物を大切に使っていると、トレイルヘッド(入口の発見)が現れる。
今回はトレイルじゃなくって、記憶を辿ってみる、遊び。
「SUSPENDERS」のデカールが出てきた。古すぎて記憶から薄らいでいたので、それを見た時にはこのデカールが「当時のもの」というくらいのレベルでしか目にとまらなかった。
ProStop(プロストップ)ディスクブレーキ
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ディスクブレーキっていつから使ってたんだっけ?って思って、写真をパラパラと探して見たら、1993年くらいに付いてたり付いてなかったりの写真が混在してました。記憶に残っているエピソードは、マンモス(アメリカのナショナルシリーズ戦の開催地カリフォルニアのスキー場)のカミカゼダウンヒルコースで行ったReebok Eliminatorの時だと思うんだけど、ディスクブレーキを掛けるたびに「ジージー」って独特の制動音っていうか、当時は聞き慣れない音を発するので、Reebok Eliminatorって、対戦相手と一緒にデュアルで走るから、ブレーキングポイントを悟られたよ。この当時のディスクブレーキと言えば、mountain cycle社のキャリパーとローターで、それをフレームやフォークに取り付けるためのマウントを改造して使っていた時代だったよね。シマノが1998だから、随分と以前からディスクブレーキとゴチャゴチャやってたんだね。Reebok Eliminator 1993年の映像(ESPN)がYouTubeにあったので、リンク貼っときます。みんながまだ誰も使ってなかった時からディスクブレーキを使ってたんだね。
![](https://assets.st-note.com/img/1703296343880-DQ6sefz4TX.jpg?width=1200)
ニコイチ・ディスクブレーキ
![](https://assets.st-note.com/img/1703296504965-AzMM1XDZHj.png?width=1200)
プロストップのキャリパーとマグラのブレーキレバー(たしか、リムブレーキ用の油圧式のやつ、だったような)を繋げたフルオイルラインのカスタムディスクブレーキ(つまり、ニコイチ)を駆使していたMTBダウンヒルレース時期は1995年だと思われる。この年はワールドカップにフル参戦の年だったみたい。この写真はいい写真ですね、コイチロ(ライター)からいただいた(たぶん)。まだMTB界にディスクブレーキという商品が未成熟でダウンヒルレースに満足して使えるレベルにない時代に、機材オタク心は製品開発へ働きかけていたんだなぁ。話は少し外れて、ディスクブレーキの投稿から導かれ「ジュニアスポーツ車」へと禁断の扉を開けてしまった(リンク貼っておくね)。「機材オタク(イケている意味で)」のルーツは、この「ジュニアスポーツ車」期にあるんじゃないのか説が、自分の中で浮上したぁ〜。で、そのディグ(話を掘り下げる)は一旦横に置いておいて。「ジュニアスポーツ車」を例にしてみると、国内の独特の文化が開発競争を生み、国産の技術力を向上させた。その源は「機材オタク」にあるのかも、と思った時にも、「機材オタク」という名声は文化発展にもイケている。昔のMTBにもそれはあったけど、今は全然なーい、感じだなぁ。ウィキの「おたく」ページに「日本人は、日本発のものは世界に評価されるはずはないと思っている。(岡田斗司夫『オタク学入門』)」と書いてあった。同感だな。
サスペンダーホーク
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そういえば、と思って、向こうでサスペンダーフォークを買ったよなあ?、ひょっとして、と思って、1991USAツアーとラベルの貼ってあるファイルを覗いたら、業務日報に書いてあったー!!日付は91年6月5日水曜日、11:00〜12:00に「ヨーロッパバイシクル」というショップへ、「サスペンダーホークを買いに行った。」ってえ〜。次のページが支出日報になっていて、見て見たら、サスペンダーホーク、マビックリム、スポーク、ヘッドパーツを834.66(ドル)と記載。サスペンダーフォークが倒立式でディスクキャリパーとローターとがセットで、専用ハブが付属ってことだったんだな、だからリムとスポークとで、前輪ごと買い替えているわけか。てことはこれがディスクブレーキの使い始め、ってことか。1991年、え、もしかして、日本人で初めてUSAのMTBレースでディスクブレーキをつかった人なのかオレ?(って絞りすぎだろ)お〜ぉ、機材オタク心として有頂天になっちゃうなぁ。っていうか、チーム活動初年度アメリカ遠征の初っ端で、こんな物を会社のお金で買って(仕入れ値で買える会社なのよ、なんでお店で買うのかしら?)、なんか怒られたような気がする...。けどもう忘れたことに揉み消されているので、しっけ。
タケシからの写真
![](https://assets.st-note.com/img/1703298313126-lvqDScjTDC.jpg)
通称「タケシ」こと光武 正勝(光武氏「ミツタケシ」)=「タケシ」と僕たちが勝手に呼んでいる呼び名のタケシは、別の名を「みんなのメカニック」として、トップレーサーにメカニックを施してくれている人物。
![](https://assets.st-note.com/img/1703298610390-UeDchIC4wf.jpg?width=1200)
こんなのもありましたねー。
この写真はメカニックな方が送ってくれました(ので代行で自慢しますw)
その物の機能が良し悪しということよりも、当時のメモリとして、今機能している感じが、これを見て、これを探して送ってくれる手間を感じて、思いますねえ。
自分の中の機材オタク心が揺らぐのは、そういうことなのか、ってちょっと思った。
この佇まいを見て、当時のことを色々と思い出させてくれますね。なにか懐かしい楽曲を聴いた時や香りを嗅いだ時に当時のことがパッと思い出てくる感じに似ている。
そうおもうと、機材オタクって、データベースだな。っていつも感じる。当時のシーンは形あるものにアクセスコードが記憶されるんだな。それをスキャンしてパッとストーリーを出してくるデータベースでハードディスクな人って居るよね。
今はもう、世界に誇る日本のオタクとなってるから、呼ばわれても嫌な感じしないね、機材オタクをたのしめる時代なのかも。
ってことは、そんなプロダクツには、ストーリーがインストールされているってことなんだな、と。
ものづくりにストーリーとか世界観って、大事ですね。
FRS(古本レーシングサービス)
![](https://assets.st-note.com/img/1703299096390-g6aQ9bANPy.jpg?width=1200)
FRS(FURUMOTO RACING SERVICE)は、古本さんのブランド。「SPEED GAME」をはじめ、自分がフリーランスになってからの660SSやその他諸々も古本さんが設計を担当してくれた。
ライダーは、感覚を口でエゴに言うだけで、古本さんが設計にしてくれて、形が出来上がっていった。
古本さんは、チームメカニックも勤めてくれて、レース活動の大きな支えとなる最大のサポートをレーサーに提供してくれていた。その信頼関係はプライスレスだよなぁっていつも感謝しきれない。
古本さんは、古本清文選手で、今もトラックレーサーでバリバリなの、すごいっス。
タケシも古本さんも、見た目がイカツイので、コワイ・怖〜い、んな、印象なんだけれども、根が本当にやさしくて、愛を与えてくれているそのメカニックスキルを超えた機材オタク同志の絆みたいな直感でMTBが末長くたのしい。
SUSPENDERS
![](https://assets.st-note.com/img/1703299859137-FmIc6hgBe7.jpg?width=1200)
タケシはドラえもんのように、なんでも出してくる。SUSPENDERSの現物を写メで受信した。
今見ると、昔と同じく、「ゴツい、ついゴーだねぇ」かっこいい。男の子を主張されているようだ。
mountain cycle
![](https://assets.st-note.com/img/1703299990046-GCZGD0LAXI.jpg?width=1200)
切り刻んでいるのは、察するところ、その書体で、なにかを遊んだ時の残骸なんだろう、たぶん。
このデカールは、貼られる事なく、また大事に、仕舞われてしまう運命なのだ。って、なるよなぁ、額に入れるか。
San Andreas
![](https://assets.st-note.com/img/1703300247613-uudggYpuAP.jpg?width=1200)
mountain cycleが、さまさまなのだ。ディスクブレーキの歴史を刻んでくれた。
mountain cycleのシールをよくみると、「HI-TEK BICYCLE COMPONENTS」と印刷されている。
San Andreasとは、MTBのリアサスフレームのモデル名(たしか)なんだけど、これがSUSPENDERS(倒立のサスフォーク)と、Pro Stop(ディスクブレーキ)が組み合わさる事で、実に完成形のカッコよさ映え。
って、さあ、これ、HONDAのRN01にシルエットが似てる、から、カッコよく見えるのかなぁ。
San Andreasの写真、探してもないなー。(で、一旦、休憩。)
ところで、ロードバイクのディスクブレーキって,,,
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