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#tanka

宇野なずきさんの短歌。

宇野なずきさんの短歌。

その短歌はすごく不思議だ。

どこか暗いネガティブな雰囲気でありながら、小さな光のあるほうを目指して進んでいくような文章。

そんな宇野なずきさんの短歌に出会ったのは、Twitterで流れてきたこちらの一首がきっかけだった。

印象的で、ユーモアに溢れていて、でも少し何か考えてしまうような。とにかく記憶にのこる文章だった。

それからほどなくして、これまたTwitterで見かけた短歌はすごくバ

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一行の小説には、「生きる」ための言葉が詰まっている。

一行の小説には、「生きる」ための言葉が詰まっている。

「あなたの一番好きな本はなんですか?」

そう聞かれた時に思い浮かぶ本はいくつかある。

箭内道彦さんの「僕たちはこれから何をつくっていくのだろう」

岩崎俊一さんの「幸福を見つめるコピー」

本多孝好さんの「Moment」

最近、その上位ランキングを脅かす本に出会った。それは、穂村弘さんの「はじめての短歌」という本。

短歌にハマり始めた自分が、短歌のことをもっと知ってみたいなと思って買った本

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日常をインプットに。俵万智さんから学ぶ、記念日の見つけ方。

日常をインプットに。俵万智さんから学ぶ、記念日の見つけ方。

「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日

短歌に詳しくない人でも知っているであろう一首。

俵万智さんのサラダ記念日。

シンプルだけれども、頭の中に絵が浮かぶような表現。

おそらくこの詩を詠むまでは、七月六日は何もない普通の日だったのだと思う。

そんな普通の日が、たった一つの発見で記念日になる。

短歌のおもしろい部分は、この「発見」にあると思っている(何か当たり前の話をし

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