パレスチナをめぐって――ガーシュインを聴きつつ
今年度から教養講座としてアメリカの文化と地理についての講座を開いており、アメリカのルーツ的な音楽を聴き直しています。とりわけ、アイルランド系、ヨーロッパ系、アフリカ系がミックスしていく1920年代は細かく見ていくと複雑でまだまだ把握しきれませんが、とても刺激的です。ジャズクラブでは、フレッチャー・ヘンダーソン、デューク・エリントン、ファッツ・ウォーラーらが活躍し始め、他方、もう少しクラシック寄りのポピュラー音楽の立役者としては、アーヴィング・バーリン、ジェローム・カーン、そ