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なおととちょまどのメタバース結婚式は、メタバース活用の理想型

はじめに

加藤直人氏とちょまどさんがご結婚されました。

そして、誰でも参加OKというバーチャル結婚式・披露宴をメタバース「cluster」上で開催してくださいました。

結婚式・披露宴・2次会の様子は、詳しく紹介してくださっている方やYOUTUBEの動画があるのでそちらを見ていただくとして、

本noteでは今回のイベントがメタバースの理想郷を体現していると感じたので、私の感じたところを述べてみたい。

FFXIの結婚式~メタバース結婚式の先駆け~

バーチャル空間での結婚式を私が知ったのは、2003年ごろにMMORPGの「FINAL FANTASY XI」

FFXIの結婚式の案内
http://www.playonline.com/ff11/wedding/index.html

レベルが天井に達したプレイヤーたちがレベル上げ以外の目的で遊び始め、マラソン大会や漫才大会などいろいろなイベントを開催し始め、そのようなユーザーの要望に応える形でSQUARE ENIXが始めたサービスだと記憶している。

FFXIで行われるさまざまなイベントは参加費無料で行われ、参加者に楽しんでもらいたいというノリで行われていた。
イベントによっては主催者がプレゼントアイテムを用意していたりもしていた。

FFXIは、内部通貨とリアル通貨の交換は認められていなかったのだが、リアルマネートレード(RMT)の外部サイトが現れ、外国人が労働単価の安い国の労働者をリアルマネーの安サラリーで雇ってゲーム内のレアアイテムを集めさせるようになり、ゲーム内が殺伐としてきたようだ。

これが、「ゲーム内で遊んで稼げる」の先駆けで、ゲーム内の雇用者は同じモンスターを延々と狩り続け、とてもゲームを楽しむ状態ではなかったと思う。
私は、これが「ゲームを遊んで稼げる」と謳っているゲームの正体だと思う。

物理空間でも、メタバースでも、金稼ぎが目的になった瞬間、楽しみが苦痛に変貌するのだ!

なおととちょまどのメタバース結婚式・披露宴・2次会

私自身は、リアルでcluster結婚式に入ったのは午後6時30分から50分の20分ぐらいだけだったのだが、入室した瞬間、参加者全員が幸福感に浸っている空間だと実感できた。

式と披露宴の様子はYOUTUBEで見るしかなかったのだが、それでも「参加者に思いっきり楽しんでもらおう」という、お2人の心意気が伝わってきた。

時間も披露宴を含めて1時間30分だったが、
結婚式場での指輪交換、
結婚式場前でのブーケトス
披露宴会場の写真による思い出紹介、2択クイズ
参加者全員への引き出物プレゼントなど盛りだくさんで、
あっという間に終わった。

おわりに

メタバース結婚式の利点として、私の思いついた点を挙げておく
1.参加人数に制限がない
なおととちょまどの結婚式は1700人参加されたそうだ。
アバターをデータ量の軽いロボットアバターに制限しなかったため表示は100名に限られたが、ちょうどいい感じになっていた。
集合写真が1700アバターだったらすごかっただろうな
2.会場費が安いかつ時間制限がない
物理空間と比較するとはるかに簡単に会場を設営できる。会場の場所も海の近く、宇宙、山の中、自由自在だ。2次会も同じ会場だったように、会場はいつでも再利用できる
3.参加はスマホでもできるので、どこからでも参加できる
私は1日1回しか上映されない映画が午後7時から始まるので最初だけ覗いたのだが、いつでも簡単に参加や退場が可能
4.引き出物やギミックを簡単に用意できる
プレゼントを渡している人もいたし、引き出物が全員に渡された。引き出物はいくらでもコピー可能で、
個人的にはNFTと紐付けてレア感を出すようなことをしていないところが潔さを感じて良かった。
5.感染症対策
密になっても感染症の心配がない
6.商業主義と無縁
多くの物理結婚式が逃れられない商業主義とは無縁

思いついた利点を挙げただけなので、ほかにもメタバース結婚式の利点はあると思います
物理結婚式を挙げた方、
物理結婚式は予算的、時間的に難しい、呼びたい人が遠方にいるなどという人も、気軽に開けるのでぜひ実践してほしいなと思います

不安

本noteで紹介した結婚式はうまくいったけれど、
バーチャル結婚式の分野に、大資本が商業主義で乗り込んでくる状況も考えられるわけで、そのような状況にならなければいいなと思っています。

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