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宇宙科学研究所時代

宇宙科学研究所(2020年3月~2016年4月)

2016年4月、宇宙科学研究所の新設部署「宇宙探査イノベーションハブ」に、参事として採用された

業務内容

宇宙探査イノベーションハブでは、共同研究の進捗管理が主な業務で、2週間に1回、進捗状況報告会で進捗状況を報告する。毎年「中間報告会」と「期末報告会」、さらにプロジェクト終了時に評価対象となる「終了報告会」、フォーラム、セミナー、展示会、特別公開展示、学会発表を行った。

担当した共同研究は、以下の12件。
(詳細やこぼれ話を追記し、単独記事に分離予定)

1-1 次世代アクチュエータの研究開発 /広域未踏分野
パワー密度が世界最高の小型アクチュエータの開発(2016/3~2019/3)
新明和工業株式会社、大分大学、日本文理大学、茨城大学、静岡大学

はやぶさ2定例会の会場で記者説明会

共同研究「パワー密度が世界最高の小型アクチュエータの開発」の成果を、はやぶさ2の定例会会場で記者発表することができた。

本部、広報、現場が一体となり、本番ギリギリまで調整を重ねる緊迫感は宇宙研ならではで、はやぶさ2の研究グループも毎回リハを重ねて大変だろうなと実感した。

いっぽう、世界発の研究成果を発信する快感と達成感を味わうことができた。

次世代アクチュエータ用超小型高精度絶対角度センサ変調波レゾルバの開発(2016/3~2019/2)エクストコム株式会社
医療福祉機器向け小型高トルクアクチュエータの開発(2016/3~2018/3
株式会社安川電機
超高出力密度を実現する流体系スマートアクチュエータシステムの開発と実用化検討(2016/3~2017/3株式会社明治ゴム化成、中央大学
マルチステータ型耐環境高効率電磁モータの研究(2016/3~2018/3アダマンド並木精密宝石株式会社

3-1 次世代アクチュエータの研究開発(加速テーマ) /広域未踏峰探査技術小型・軽量化のためのMHz帯駆動DC-DCコンバータの先進要素開発(2017/10~2021/3株式会社イチカワ、信州大学、大阪大学

4-1 分散協調システムの構築/広域未踏峰探査技術
複数小型ロボットを用いた確率的環境探査システム(
2019/2~2022/9
株式会社竹中工務店、中央大学
分散協調型ロボットによる製造工場等の物品供給システムの開発研究(2018/12~2019/12)JOHNAN株式会社、京都大学
群 AGV(Automated Guided Vehicle)の開発(2018/11~2019/10
株式会社コガネイ、東京電機大学

4-2 流体系スマートアクチュエータ(人工筋肉)の産業利用に向けた研究/広域未踏峰探査技術
空気圧人工筋肉を用いた蠕動運動による連続捏和・搬送技術の実用化検討(
2018/11~2020/3)株式会社ソラリス、中央大学、株式会社ブリヂストン、法政大学

4-6 構造物の自動展開に関する研究開発/広域未踏峰探査技術インフレータブル構造部材を用いた自動展開・収納方法の検討(2018/11~2019/11
清水建設株式会社、太陽工業株式会社、摂南大学
ポリイミドフィルムを用いた極薄・極軽量インフレータブル構造体の検討(2018/10~2019/9埼玉大学、精電舎電子工業株式会社

5-5 超軽量移動体の研究開発/広域未踏峰探査技術
広域探査および通信網確立のための羽ばたき移動体の開発(
2020/1~2021/3東京電機大学、千葉工業大学、株式会社大同機械

あとがき

近畿大学在職中に宇宙科学研究所からお声をかけていただいたのは
本来60歳以上の人は採用できないルールが
宇宙科学研究所が獲得したJSTプロジェクトが
「クロスアポイントメント制度」を利用することにより
60歳超の職員を採用できるようになったこと
プロジェクトのテーマに「世界最高性能のアクチュエータの開発」が含まれていたこと

など、いくつもの要因が奇跡的に味方してくれてたことがある。
何が人生の転機になるか本当にわからない

宇宙科学研究所で共同研究をした研究者との人的つながりも広がった
宇宙科学研究所に誘っていただいたことは感謝してもしきれない

謝辞

家族にはほんと感謝している。
特に妻は、常識のない私を手取り足取り指導してくれて、社会に溶け込む手助けをしてくれた。まだまだ人の心は読めないが、頼りになる相棒である。


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