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たくさん滑る(バックカントリー) #13

2014年1月に自分はある事に初めて挑戦した。

それはバックカントリーを滑るというもの。

バックカントリーは整備されたスキー場ではなく、自然のままの地形を指す。BC(ビーシー)とかバッカンとか略される。


手つかずの自然を滑ってみたい

バックカントリーの詳しい知識もないままに単純な憧れでやってみたいと思い、インターネットで初心者向けのツアーを探して申し込んだ。

少々、昔のことなので詳細は覚えていない。
しかも写真もほとんど撮っていないので、薄っぺらい内容となるがご容赦願いたい。


この下の写真は先日、弟たちと高鷲スノーパークに出かけたときに撮影したもの。
この場所で、雪崩に巻き込まれた時のビーコンの使い方を教わり、スノーシューを履き、背中のザックにスノーボードをくくりつけて、さらに上の山頂へとハイクアップを開始し、ざくざくとのぼり始めた。

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山頂までは1時間ぐらいかかって登ったと思う。

山頂ではわずかに休憩できたので写真を撮ることができた。

登っている最中は、息が・・はぁはぁ・・
苦しくて、吸えなくて・・はぁはぁ・・
本当に・・はぁはぁ・・写真を撮るどころでは・・なかったからね。

雪道を歩いて登るのは相当にしんどい。
ただでさえ、登りは常人並で苦手なのに。
下りはちょっと自信ある。
(運動しない人も含めた常人比較ですよ)

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晴天が続いていたので新雪ではなく雪は固め。

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翌年に、この山に登山で登って来たので、上の景色とほぼ同じ場所から撮ったのが以下の写真だ。天気が悪いからわかりにくいね。残念。

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板の種類

スノーボードの経験は長い自分だったけど、バックカントリーの知識は乏しく、バックカントリーの深い雪に対応した軽くて旋回性能に優れた板と、ゲレンデ向きの板の細かな違いを知らなかった。

山頂でガイドさんから、自分の板を見ておやおや?という反応があった。
「ツインチップ(自分の板)だと大変だよ。パウダーボードにした方が楽に滑れるよ!」
優しい口調のアドバイスを受けた。
もうちょっと厳しく責められるかな?と思っていたけど、さすが世界の山々を登って滑ってきた人(ガイドさん)は人間的な余裕が違う。

板が向いていないことは知っていたけど、お金ないからなぁ。
ちょっと用途が違うだけのスノボ板を買う余裕なんてない。

まぁでも普通に滑れているし大丈夫っしょ?
そう思っていたけど、後でそれが誤りであると自分の身体をもって知る。


◇◇◇

いよいよ滑り出す

ガイド含めて7名で山頂から手つかずのコースを滑り出した。
女性も1名いて、かなり常連のようだった。

自分以外のみんながパウダーボードでガイドが示したコースを気持ちよさそうに滑っていく。

自分は慎重に滑ったつもりだったが、急な落差のあるところで転んでしまい、迷惑をかけたくない、早く立ち上がらないと!!と焦るが雪深く簡単に脱出できず迷惑をかけてしまった。
下手をすると雪に埋もれて死ぬやつだとも思った。

気持ち的にはずいぶんと凹んでしまった。

2分ほど滑ったら、またスノーシューに履き替えて板を背負い、20分かけて山頂まで登る。しんどい。

今度は違うルートを滑る。
今度こそ、転ばないようにと思ったのに
また落差のあるところで豪快に転んだ。
落差を見抜いて着地で吸収する技術を身体が身につけていないんだと感じた。
女性も含めて自分以外はみんな滑りが上手い。

そこからは木々の間を1列になって滑り降りていく。
ガイドから
「左手の雪の下に見えないけど長良川の源流があります。踏み入れると川に落ちて埋まるので絶対に落ちないようにしてください」
と言われる。

みんなの板は軽い板でわずかな力で浮力を得て、雪の上を滑っていくのだが、自分の板は若干重く、スピードが緩んでどんどん川の方へ重力によって向かっていく。

結局、踏ん張りきれなくて前の人をトレースしきれなくなり、自分だけ板を外して少し上に向かう。
圧雪された雪ではない場所を歩くのは大変で、脱出するのに他の人を待たせてしまった。

滑るのはさすが天然のアクテビティ、木とか怖いけど楽しい。

その後もヘトヘトで息はあがり続け、メンバーには何度も迷惑をかけました。


登りで足が疲れていたので、膝を曲げて腰を落として低重心にできない。
腰が高いと転びやすい。
そして背中のザックが意外と重くて滑る時のバランスを取るのが難しい。


全ては経験不足だった。
まぁ、誰でも最初は未経験だけどさ。

どんな板でも、新雪だろうがなんだって滑れるだろうという己への過信は1回の経験で簡単に崩れ去った。


勉強になったという思いで今はパウダーボードに乗り続けている。
(ゲレンデでも自分にとっては実は乗りやすいんです)

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新雪のパウダーを滑るのは楽しいけど、山を登る体力は年々衰える一方なので、これ以来、バックカントリーをやっていない。(本当はやりたい)

いい経験だった。

バックカントリーは新雪での埋もれ、道迷い、雪庇の踏抜け、雪崩、危険なのでしっかりしたガイドと
一緒に楽しむのがよいです。


ガイドさんが身につけていたアウトドアブランドが格好よく思えて、後で同じブランドのシャツやグローブを買ったのは、憧れもあったかなw
憧れの人と同じブランドのウェア、アイテムを身に着けたいってあるよね?


終わり


# 自分にとって大切なこと




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