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青春18きっぷ 2016夏 四国 #4

3からの続きです。

道後温泉の記事なのですが、坊っちゃんをあらかじめ読んで、電車の中でも読みながら旅をしていたので、坊っちゃんの登場人物が出てくるのですが小説とは全く関係がなく、雰囲気で読んでもらえればよいです。
あとお店等の情報など詳細が今と変わっている可能性もあります。

温泉(ゆ)の街に着く

停車場はすぐ知れた。路面電車という煙を吐かない画期的なやつだ。
こんな石の上を走って大丈夫なのかと思った。

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松山駅は想像していたよりは小さい駅だ。

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さて、路面電車に乗って温泉(ゆ)の駅に着いた。
今夜の宿を探さねばならん。

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ふと目をやるとマッチ箱のような汽車があった。
これに乗り込んで行きたかったが、どうにも日程が合わん。
しかも1,000円もかかるという。おれの月給は40円だというのに・・・これは諦めるしかなかった。

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同じ職場にいるチャラい山嵐

「ぼくはこの世でタルトが一番好きなスイーツです」

なんてぬかしていたが、おれには一向に分からない。
もっと美味いスイーツはあるだろう。
まぁここの一六タルトとやらは食べたことがないわけだが、見たところあいつが言っていたタルトとは見た目が全く異なるようだ。
土産にしてやろうかと思ったが、文句を言われるのもたまらんのでおれは買うのをやめた。

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宿に着いたが、ごちゃごちゃしている。なんてぇ宿屋だ。
きっと多くのつながりがあるんだろう。
自分にかまってくれるのはぐらいなもんなので大違いだ。

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冷蔵庫に英語で書かれても意味がさっぱり分からん。
後で英語教師のうらなりにでも教わるかw

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居間にちょっと入ってみたが、とても古い造りだが、趣がある。
黒板なんぞ置いて、ここでも授業をしろっていうのか?
宿でも授業をしなきゃいけないなんて勘弁して欲しいものだ。
しかし準備をさぼったらのやつがうるさそうだ。

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温泉(ゆ)に入る

温泉(ゆ)に来てみたが、さすがに騒々しい。
どうやら近辺で祭りをやっているらしい。
これは良い日に来たのか悪い日に来たのか?

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この混雑ではさすがに無理だろう、諦めるかと思ったら
赤シャツがやってきて「ちょうど最後の1人、ご用意できます」なんていうからそいつはありがたいと2階にあがることができた。
風が通って眺めもよく気持ちのよい席だ。
せっかくよくしてもらったのだから後で5円ぐらい渡してやっても良かったと反省した。

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さて案内されて風呂に来た。
1日歩いて、山でも歩いて疲れた身体だ。
風呂で泳いでやろうとしたら

坊っちゃん泳ぐべからず」

なんて書いてある。おれはしぶしぶ諦めた。

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風呂から上がると、また休憩部屋に通された。
女中の談笑が聞こえる。
楽しそうなところを邪魔して悪いが、風呂から出たことを告げた。

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しばらく待つと茶と菓子が出た。

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茶と菓子も良いが、自分は温泉(ゆ)の後は
コーヒー牛乳と団子の方が好きだ。
腰に手をあて、ぐいっとコーヒー牛乳を飲み干した。

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菓子を食っても一向に腹の虫が泣き止まないので下で「じゃこ天カツ」を売ってた野だいこ

「1つ作れ」

と言ったら、

「もう、しめえでさぁ」

とつれない返事。

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どうにも腹が空いてたまらんので、近辺の店を探したが、瀬戸内料理の店はもうとっくに閉まっている。
しょうがないから松山のソウルフード「鍋焼きうどん」を食べにいく。
松山では「鍋焼きうどんアサヒ」「鍋焼きうどんことり」とやらが有名らしいが、そんな有名店にこんな夜分に行って間に合うわけがない。

とりあえず近くにあった鍋焼きうどんの店にいくと、マドンナが出てきて鍋焼きうどんを作ってくれた。
「なるほど、これが鍋焼きうどんか・・美味い」

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マドンナは、さらに気を利かせて「紅まどんな」ってジュースをよこしてくれた。こいつはとても貴重なもので、滅多に飲める代物ではないそうだ。

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マドンナに感謝し、お腹もふくれたところで、明日も朝から移動することを思い出した。

明日はどんなやつと会うのか楽しみだ。

5に続く

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