思考と行動の速度の違い
近所でやっていた中古書セールでたまたま見つけたAdaptive Marketsという本をちんたら読んでいるのですが、Financial Evolution at the Speed of Thoughtという興味深い副題がついています。
金融マーケットの動きは毎日秒単位で変化していて、その変化のスピードが(病みつきになるくらい)エキサイティングです。速いスピードは人を疲弊する側面もあると思いますが、人を惹きつける側面も強くあると思いますし、多くの娯楽産業がスピードを売り物にしているように思います(展開の速いハリウッド映画、スポーツ、など)。
一方で、人の行動の変化に着目すると、ずいぶんと違うように思います。
癖とか習慣って根深いし、頭では分かっているけど、なかなか行動が変わらない(ある意味で、ブレずに一貫している)。気合いで単発では変えられても、持続できなくて結局、元に戻る。人の変化を語る際に、よくダイエットの例も引き合いに出されると思います。
この思考と行動のスピードの違いを意識しておかないと
1。ゴールを引き下げる(人は正当化することがとても上手い!)
2。イライラする(ただコンディションが悪化するだけ、、)
3。今の自分を過大評価する(脳内では変わっている。けど、ファクトを見ると変わっていない。ことに気づけない)
ということが起きるのかなと思います。
人間の成長を水平(知識、技能)と垂直(器)でたとえたりしますが、垂直成長はすごく時間がかかる。
人は思考のスピードでは変化しない。
ということを頭では分かっているんですが、やっぱりスピードを出したがる自分を包容していきたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?