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【小説あとがき】異世界小説は苦手です
短編小説を公開しました。
出張続きで全く暇が無く、短編すら発表できない状況が続いていました。前回発表から何ヶ月も空いてしまったので、何とか一編出せて良かったです。
今回のテーマは異世界です。昨今の異世界転生ブームはそろそろ下火になりつつあるようですが、未だに根強い人気を保っていますね。ブーム初期に発表された作品が今になってアニメ化されて人気が再燃したりしているようです。
私はと言うと、異世界ものって書いた事がありません。そもそもロールプレイングゲームが得意では無いし詳しくも無いので、その辺りのお約束が分かっていない為です。いわゆる異世界ものの走りとされる「指輪物語」(トールキン)も読んだ事がありません。
普通に考えると、魔法が実在する世界では科学文明と同様の事を魔法を使って実現しようと考える人達が必ず出てくるので、よく異世界ものにあるような「魔法以外は中世の文化レベル」って事はあり得ないはずです。下手すれば現実の文明より遙かに進歩している可能性が高いです。
まさに、
「十分に発達した科学技術は魔法と見分けがつかない」(アーサー・C・クラーク)
です。
これらの矛盾を解決する手段として千年前辺りで先史文明が滅んだからと説明される事が多いのですが、例え世界滅亡レベルの厄災が起こったとしても、人間が存続している限り先史の便利な物を必ず再現しようとするはずです。特に、完成品を知っていればイチから創造するより遙かに簡単に再現出来ます。オリジナルの発明品よりコピー商品のほうが簡単に作れる理屈と同じです。「神」がゲーム盤をリセットするぐらいしないと人間から文明を奪う事は難しいのです。異世界の表現がゲーム世界に近いものになっているのは、その辺りも理由の一つなのかも知れません。
この辺りの設定の画期的な解決手段が見つけられなくてストーリーを構想できないのも、私が異世界ものを書けない理由の一つです。我ながらイヤなオトナになってしまったものです(笑)
ところで、作中に登場する異世界コンセプトバーは全く架空のものですが、異世界コンセプトバー自体は何と実在するそうです。行ったことは無いのですが、機会があれば是非訪れてみたいものです。
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