ホットケーキ熱が再燃

　仕事中、休憩の為、初めて入った喫茶店。駅から少し外れた商店街の中にあり、普段あまり立ち寄る事がありません。店構えも古く、お客は地元の人が大半のようでした。

　メニューを開いて、いつものようにドリップコーヒーを頼もうとしたところ、フードメニューのところに見つけてしまいました。

「ホットケーキ」の文字を。

　そう。今の私はホットケーキに飢えているのです。

　昔ながらの喫茶店なら、私が望んでいる「ホットケーキ」が食べられるかも知れません。それまで全く意識していなかったのですが、ホットケーキ熱が再燃です。

　早速ホットケーキとコーヒーを注文し、待つ事しばし。運ばれて来たのは紛れもない「ホットケーキ」でした。

　直径１５センチぐらい、厚みは１センチ弱ぐらいのホットケーキが二枚。付け合わせはたっぷりのホイップバター。どうやらこれも自家製のようです。そして大きめのシロップポットにたっぷり入ったメープルシロップ。飾り程度に少しだけ盛られたホイップクリームとシロップ漬けチェリーは味変に丁度良い量です。

　サイズが小ぶりではあるものの、表面がきつね色に焼け、ナイフを入れるとさくっとした感触があります。

「こういうのでいいんだよ
こういうので」

　と、どこかのグルメ漫画の主人公のような台詞が思わず口をついて出てきます。

　もちろん味も紛れもないホットケーキでした。聞けばこちらのお店、５０年の歴史があるそうです。さもありなん。

　残念だったのは店内が禁煙ではなく分煙なので、禁煙席にもタバコの煙が流れて来る事でしょうか。２０２０年４月から健康増進法が改正され、飲食店での原則禁煙が義務づけられましたが、小規模の既存店では喫煙可能室を設ける事が認められています。

飲食店のみなさん(＊既存特定飲食提供施設に該当する事業者)｜なくそう！望まない受動喫煙。

　この辺りは従来のお客との兼ね合いもあり、すぐに全面禁煙と言う訳には行かないのでしょうね。