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すっかりうっかり秋ですこと。

あれよあれよという間に秋になっている。
あんなに暑かったのが嘘のよう。

私は夏が嫌いで秋が好きだ。
今年その季節間のコントラストは分かりやすくキッパリと色分けされていたように思う。

心からうっかり、秋になっていた。

明日から秋が参りますよ、なんてアナウンスはされないし、四季に対してしっかり挨拶しろよというのも無茶苦茶な話。
それでもいきなり無遠慮に近づいてきた気温の変化に驚かずにはいられなかった。

あまりにもはっきりと夏が終わったところを見逃した。

もうエアコンは要らない。と思う。
それでも電車やお店の中は寒いくらいに冷房が効いている。
ついつい働いている人たちは寒くないのかと、お節介にも心配してしまう。


秋が好きだという人は多い気がする。
一番涼しくて過ごしやすく、春に比べれば花粉が厳しくないのだと。
私は幸い花粉症を持ち合わせていないので、そのつらさは計れないのだけれど。

yano的な秋好きの理由の一つが金木犀。
あの甘い香りが大好きだけど、私はあれを花だと認識できていない。

なんというか、所謂花びら感がない。

深い緑の葉っぱと一緒に咲いているよりも、雨に降られてオレンジの粒々がアスファルトに落ちている印象の方が強い。
一瞬で時期が終わってしまうところも、花を愛でたという感覚になりづらいのかも。

それでも毎年あのオレンジを見つけると、あの瑞々しく甘い香りを見つけると、心の底から嬉しくなる。
金木犀という字面もまたいい。キンモクセイとカタカナで書いてもなんだか素敵。
年に一度のお楽しみ。
今年はもう少し先だろうか。


秋を感じる色味も好きだ。
深く重たいアースカラーや、こっくりとしたウォームカラー。
私のパーソナルカラーがオータムなのも嬉しかった。

店頭に並ぶコスメや洋服がどんどん秋色に染まっていくのはワクワクする。
インテリアの雑貨もついついチェックしてしまう。

チェック。

チェック柄の似合う季節でもある。
柄の中ではチェックが好きで、特に赤のタータンチェックに目がない。
いつかその話も書けたらと思う。
そんなにたくさんチェック柄について話すことなどあるのかは分からないけど。


あとはやっと温かい飲み物を欲せる。
夏の間はどうしても冷たい水ばかり飲んでしまって、内臓も手足も冷える負のサイクル。
年中冷え性なのをいい加減改善したいと思いつつ、白湯と距離を置いてしまっていた。

だけど最近はやっと私の方から温かい飲み物に歩み寄ることができている。
水は常温がいいし、なんならお湯を足したい。
お茶やコーヒーもたまに飲むけれど、迷わずホットを選んでいる。

そんなことを書いていたら、温かいとうもろこしのひげ茶が飲みたい。
いつでも沸かして飲めるようにパックを買いに行こうかな。

食欲の秋とはいうが、私は通年腹を減らしている。季節問わない。
夏バテで食べられない、とかいう状態に憧れすらある。
それでもいつでもごはんが美味しいというのは幸いだ。
この秋も、今日も、その幸せを噛み締めて生きたいと思う。


このままきっとじわじわと寒くなって、あっという間に冬が来てしまう。
好きな季節は短い、とても。

だけど冬は冬で楽しみなことはたくさんあって。
なんだかんだ言いながらその移ろいの中で喜びを見つけていくんだろう。

あなたは秋が好きですか?


それでは、また。

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