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会うために訪れる場所が増える

今、特急やくもに乗って島根県は出雲を目指しているところだ。目的地は、出雲よりもう少し向こうの太田。石見銀山のあるところ。そこには、大学時代の大好きな友人2人の実家があって、これは2人に会いに行く旅である。

特急やくもからの景色は、ノートを書いている間に見逃してしまっては勿体無いくらい、本当に素晴らしい。でも、なんか書きたいなあって気持ちが湧き上がって来たのなら、そいつを見逃すわけにもいかない。横目で贅沢な景色を眺めながら、書いている。


タイトルの会うために訪れる場所が増える、というのは、大学生のときに身につけた感覚である。それまでのわたしは、例えば高校生のときに「行ってみたいところは?」と聞かれると、

ペルー!マチュピチュが見たいから。あとはイタリア!アマルフィの修道院ホテルが憧れなんです。あと、ニュージーランドも!ロードオブザリングのロケ地を訪れたい。


こう答えただろう。その頃は、何か見たいものや憧れのものがあるからその場所を訪れたいという気持ちがあった。


今、同じように行ってみたいところは?と聞かれると、少し違う返答をすると思う。(もちろん、未だにペルー、イタリア、ニュージーランド、行きたいです。)

東京!フィリピンで出会った美人で才能溢れるお姉さんと、同い年の大好きな友達がいるから。あと、横浜に最高に気の合う飲み友達がいるから必ず寄っときたい。
香港!尾道で出会ったお洒落で日本語の上手なあの子にまた会いたい。
ドイツのミュンヘン!ラオスで出会ったファンキーな二人ともう一度強いお酒が飲みたい!
フィリピンのマニラ。行きたいところは皆無なんだけど、お世話になった人に会いに数日立ち寄りたい。そのあと、リゾートにでも飛ぼうかな。


高校生のときは、修学旅行で東京行きが選べたとしてもラーメンが食べたいから絶対北海道が良かったし、中国だったら桂林とかに行きたかった。ヨーロッパならドイツはスルーで、もしドイツに行ったとしてもベルリンとかじゃない?と思ってたし、フィリピンなんてアウトオブ眼中だった。

だけど、そんな場所に行きたいと思えるようになったのは、高校生のときには全くなかった、会いたいから、という理由が増えたからだ。

大学生になってたくさんの人に出会った。出会った人たちにまた会いたい、大好きな友達のいる場所に行ってみたい、というモチベーションが、今のわたしの旅欲に繋がっている。

今から会いに行く友達は昨年わざわざ、愛媛は松山まで日帰りで会いに来てくれた。すっごく嬉しくて、会いに来てもらえるのってこんなにも幸せなことなんだなと思った。もちろん、会いに行く人がいるというだけで、自分はじゅうぶん幸せなんだけど。


いつかは、わたし自身も魅力を磨いて、自分の住んでいるところ(できれば田舎が良い)の魅力を発信して、東京、香港、ミュンヘン、マニラ、その他日本全国世界各地から、会いに来てもらえるようになるのが夢である。

まだまだそんな人間には程遠いから、頑張んなくてはね〜。


過去記事を読み返していたら、今日はこれを載せたい気分になったので、修正し投稿しました。読んでくださってありがとうございました!

可菜

#エッセイ #日記 #紀行文

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