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書くことで励まされること

書くことで自分が元気をもらう。noteもそんな存在かもしれない。あの人への手紙もそうだ。届いているかもわからないけれど、書くことで自分が満たされるから、書いている。

あの人という書き方があまりしっくりはこないが、彼はアイドルだ。そして今は、活動を休止している。それほど有名ではない、きっと、わたしの身の回りのほとんどの人が知らないアイドル。

アイドルのファンになることなんて、小学生の頃以来なかった。キラキラして眩しいアイドルなんて、目眩がするような存在だった。そんなわたしが、色んな偶然が重なって彼を見つけた。

努力家で意思が強い。特別な声、美しい歌声。それなのに、ときどき自分に自信が持てなくなる。マイペースで人見知り、人付き合いが苦手。上手くやりたいのに上手くやれない自分を責める。真面目で、生真面目。実力主義のサバイバル番組に出演していて、彼の強さや弱さを、たくさん見た。

そんな彼は以前にも一度活動を休止していて、復帰してから彼のことを間近で応援できたのは1年半だった。事情はわからないけれど、再び活動を休止してからもうすぐ1年が経とうとしている。彼は中国人で、韓国でアイドルとして活動していた。おそらく今は、中国にいる。

活動休止中、彼が不在のグループのライブには、彼への手紙を持って行った。本国ファンクラブの掲示板、彼に向けてメッセージを書く人は1日に4、5人に減ってしまったし、彼自身も活動休止以降現れないけれど、それでもときどき、週に1回くらい、メッセージを書く。

韓国語も中国語もよく分からなくて勉強中だが、彼は英語が話せるのでときどき英語も交えて書く。励ましでもなんでもないメッセージ。今日はこんな日でした、あなたはどうですか?元気ですか?最近こんな曲を聴いています。こんな映画を観ました。桜が咲きました、そちらはどうですか?今日は散歩をしました。今日すごく天気がいいです。

本当に、なんでもない内容。
読んでいる彼が、面白いと思っているかどうかわからない。喜んでいるかどうかもわからない。そもそも、読んでくれているかすらわからない。結局、自己満足でしかない。ただ、書くことで、彼を応援しているという事実に勝手に励まされている。

一方通行だからこそ、負担にならないように。復帰できない彼なりの事情を汲んで、それでも、ファンがいてくれるだけで嬉しいかなと思って、気を使いながら、すごくどうでもいいことを書いている。

そんなどうでもいい内容に、最後に一言だけ、大事な言葉を添える。なるべくシンプルに、I miss youの中国語で。こうやって、いつものようにひとつを書きあげると、小さな何かを達成したようで嬉しい。noteで記事を一本書いたときと同じような満足感がある。わたしにとっては、何かを書きあげることが、自らを元気付ける行為なのかもしれない。

そういえば、彼が活動中は、サイン会や握手会で彼と話す機会があった。そのときも毎回中国語で手紙を書いてきていたから、「中国語で手紙を書きました!」と伝えると、「分かりました。ありがとう。」と答えてくれたことがある。その日は、手紙を読んでくれただろうか。

noteは今、あなたが、そして手紙とメッセージは、きっと今の彼が、読んでくれていることにして。都合よく、そういうことにして。最近元気のない自分を、書くことで励ましていきたい。

美味しいご飯や、お風呂、お昼寝、あなたを元気付けるコトは何ですか?ぜひ教えてください。

#エッセイ #日記 #アイドル


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