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監査役のお仕事

将来的に監査役になる可能性もあると勝手に妄想して、自分がイメージができるレベルにメモします。IPO支援の仕事も行っているのでIPOを目指している会社を念頭に。


参考:”社外取締役・監査役の実務”・”株式上場の実務ガイド”・日本監査役協会HP


1. 会社機関設計について


IPOを目指す企業は基本的にIPO後に公開大会社になるので、下記のどれかの機関設計になる。


①監査役設置会社(取締役会+監査役会+会計監査人)

②指名委員会等設置会社(取締役会+三委員会+会計監査人)

③監査等委員会設置会社(取締役会+監査等委員会+会計監査人)


①が日本では一番多いので以降は①だけ考える。

・監査役会を設置する場合は、監査役は3人以上で、半数以上は社外監査役でなければならない。監査役会で常勤監査役を選定。何をもってい常勤というのかの定義はあいまい。

・2018年6月に改訂されたコーポレートガバナンスコードでは取締役会における独立社外取締役は3分の1以上という指針を設けており、2019年改正会社法でも社外取締役の設置が義務づけられている。


2. 監査役の役割と活動イメージ


監査役の役割=業務監査+会計監査


会計監査についてはイメージできるのでパス。


適法性(取締役の活動が法令や定款に反していないか)と妥当性(取締役の職務の執行が経営方針などに照らして合理的か)という2つの視点で監査を行う必要がある。会社法施行規則100条にチェックするポイントの記載あり。


具体的な活動として、、、


①定時株主総会後の監査業務:株主総会議事録に記載すべき事項が会社法に乗っ取って記載されているか、決議事項について適切に取り扱われているかなど。

②監査体制の構築:議長の専任、常勤監査役の選定、報酬の決定など

③監査計画の作成:計画を作成。計画期間は定時株主総会から次の定時株主総会まで。

④期中&期末監査:期中は取締役会への出席や情報収集、期末は会計監査人監査の結果のチェックなど。

⑤定時株主総会準備&実施:株主総会での議案や関係書類が適正かを確認するなど。


③の計画について、下記のような活動についてのスケジュールと、活動予算、誰が何を担当するかをまとめていくイメージ

・取締役会を含めた重要な会議への出席

・子会社・関係会社への往査

・内部監査室や監査法人、他部署との情報交換

・重要書類の閲覧


そして、上記の活動の結果については監査報告にまとめる(ひな形は監査役協会HPに)。


3. 内部監査部門や会計監査人との関係について


内部監査部は貴重な情報源なので

・定期的に会合をもったり

・内部監査人の監査計画と監査役の監査計画を連携させたり

・内部監査人の監査について報告を受ける体制を作たり(監査役⇒内部監査への報告も)

・協業したり

することが重要。


会計監査人との関係として、監査役は会計監査人から適切に報告を受け権限がある。内部統制監査の状況や監査における指摘事項について共有を求めていくことが大事。


4. その他


監査役も訴えられることがあるので監査の業務について証跡を残すことは大事&責任限度額を定めたり、損害賠償責任に関して保険に入ることも検討すべき。

常勤監査役の年収は500~1500万、社外監査役の年収は100~500万程度が相場。

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