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2022/3/28 ウクライナ&ロシア トルコで対面停戦交渉へ

2022/3/28 夜のニュース比較、文字起こし

ウクライナ情勢

【ウクライナ&ロシア トルコで対面停戦交渉へ】
NHK:ニュースウオッチ9

和久田アナ「明日停戦交渉が始まる予定ということですが、今度こそという思いで注目したいと思います。これ以上人命が失われないためにも、停戦の実現が大切なのは言うまでもありませんけれども、鶴岡さんのお話にもありましたウクライナ、ロシアの立場の違いというのは依然大きいようですね。」
田中アナ「そうですよね。ウクライナが1つ譲れば、中長期的には更なる妥協を余儀なくされることが予想されます。今ロシアも予期しなかった苦戦を強いられる中、当面の落とし所を探っているようにも見えます。しかし、プーチン大統領は究極的にゼレンスキー大統領の退陣、切り替えれば打倒を狙ってると見られるだけに、その真意がどこにあるのか?をよく見極める必要があると思います。」

TBS:News23

国山アナ「ロシアとウクライナの停戦交渉が29日にも行われる見通しです。星さんによりますと、今回の交渉というのは両国とも歩み寄りが見える注目の協議だということなんですね。まずロシア側ですが、開催場所について歩み寄りを見せています。今回の協議、3月7日以来の対面交渉となりますが、トルコのイスタンブールで開催される予定です。ロシア側は過去3回の対面交渉でロシアと関係が深いベラルーシでの開催を譲りませんでしたが、今回はNATOに加盟しているトルコでの開催を容認している形です。星さん、ロシア側はなぜこの場所において譲歩したんでしょうか?」
星浩氏(TBSスペシャルコメンテーター)「早いところそろそろ交渉を進めたいというロシア側の意向の表れだと思いますね。と言うのも、戦況自体がウクライナの抵抗で予想以上の苦戦だということと、やはり経済制裁が効いてるんですね。ルーブルが暴落して、物価が上がってるということで、それからプーチン大統領の周辺でも色んな動揺が広がってるということで、そろそろ停戦交渉という動きになったと思いますね。」
国山アナ「ですから、場所はイスタンブールということですね。この交渉なんですけども、ウクライナ側も歩み寄りを見せています。ゼレンスキー大統領はロシアメディアのインタビューに対して、安全保障と中立化については受け入れられない訳ではないと答えています。更に、東部2州についても妥協点を見出したいと述べ、交渉の余地があるということですね。ですから、こうした歩み寄りによって、交渉がまとまるということは考えられますか?」
星氏「そうですね。まず安全保障の確約、これはロシア軍が撤退をして、東部を除いてですね、ウクライナに安全を保障するということですので最終的には合意出来る可能性がありますね。中立化というのはウクライナが当面はNATOには入りませんよという意向を示していますので、これなら歩み寄れるということで、問題は東部2州の独立を認めるかどうか?なんですけども、これはなかなかウクライナ側もクリミアを含めて独立を認めるのは困難ということなので、国民投票も含めて協議を継続しましょうということになると思います。ただ、これが長引きますと、ロシアの方は制裁も続きますし、戦死者の数もどんどん増えていきますから、プーチン大統領の足元が揺らぎかねないということがありますので、プーチン大統領としてはもう少し何か妥協を引き出したいというのが狙いでしょうね。いずれにしても一刻も早く停戦を実現してもらいたいと思いますね。」

テレビ東京:WBS

大江アナ「私もポーランドでホロコーストの取材をしたことがあるんですけれども、人々の心に世代を超えて迫害の歴史、記憶というのは受け継がれているものなんですよね。そのポーランドのワルシャワでアメリカのバイデン大統領がこのような発言をしましたね。プーチン大統領はいつまでも権力の座にとどまれない、とアドリブで演説をしました。これがロシアの体制転換を求めるものではないか?とのことで波紋を呼んだわけですね。」
滝田洋一氏(解説キャスター)「はい。演説の場所はロシアとの最前線に立っているポーランドのワルシャワだったという点が重要ですよね。バイデン演説を聞いた聴衆がやんやの喝采をしていたのが、さっき映し出されましたが、そのくらいの強い言葉をポーランドの人達求めていたということになるんですね。一方でプーチン大統領ですけれども、ロシアの政権中枢の中にも離反者が出始めてるということで、このバイデン演説というのはかなり刺さる、つまり何を言ってんだ、という気持ちになって不思議じゃない内容だったということになると思います。」
大江アナ「そうですか。ただし、ホワイトハウスでは、このバイデン大統領の発言の火消しに動いていますよね?」
滝田氏「それはその通りなんですけれども、肝心のアメリカは世論の国ですから、世論はどうなってるのか?ということですけれども、ロシアに対する警戒感を非常に強めているんですよね。ウクライナでの核の使用の可能性はどうですか?という世論調査で82%の人がその危険性あると言ってるんですね。で、アメリカ軍がウクライナに派遣せざるを得なくなる事態については、74%がイエスと答えてる。これは相当な警戒感と言っていいと思う。具体的には米ロが正面衝突してしまうようなことをアメリカの市民が警戒し始めてるということだと思います。」
大江アナ「そうですね。そうした中で停戦交渉がトルコで再開されることになっていますが、この停戦交渉うまくいかないと、まさにこうして世界が巻き込まれることになりかねません。」
滝田氏「キーポイントは今ニュースでも出てきた通りなんですが、ゼレンスキー ウクライナ大統領が“中立化“の容認ということも言ってるんです。つまり、NATOに加わらないということですけれども、この路線で果たして折り合いがつくのかどうか?というのが、一番の注目点になると思います。」
大江アナ「そうですね。」

フジテレビ:FNN Live News α
【米国 バイデン大統領“ロシアの体制転換を目指した発言”が波紋】

三田アナ「バイデン大統領はすぐに釈明したようですが、どう見ますか?」
風間晋氏(解説委員)「この男が権力の座にとどまってはならないというバイデン発言は、今もそのままホワイトハウスのHPに掲載されています。その点は潔いのですが、この失言はプーチン大統領を刺激して、ウクライナでの戦争の帰趨に影響するだけでなく、世界中の専制主義国とされる国の指導者を身構えさせたに違いありません。金正恩総書記も習近平国家主席もそうです。アメリカはわずか20年前、当時のサダムフセイン大統領を排除するイラク戦争を行い、アフガン戦争ではタリバン政権を転覆させました。いくら釈明しても本音が出たと受け取られ、対米強硬路線へと追いやることになりそうです。」
三田アナ「今回の発言によってロシアとの緊張関係を悪化させる懸念があるようですね。」
風間氏「はい、その通りですが、一方でウクライナの戦争がどのように集結するにせよ、何もなかったかのように米欧日がプーチン大統領と共存するのは不可能です。侵略戦争、一般市民を無差別に攻撃、化学・生物・核兵器を使用しかねない独裁的権力者です。体制転換を求めてはならないが、そうなってくれるのならありがたい。それが民主主義側の本音ではないでしょうか。」
三田アナ「そうなんですね。このウクライナ侵攻は世界の構図を今後大きく変えていくのかもしれません。」

日本テレビ:Newszero
【<#つながるニュース>50年前の名作で…映画でウクライナ支援】 

櫻井氏「毎週新しい支援の形が増えてるということを実感しますよね。エンターテイメントの世界もアイデア一つでまだまだ支援の輪が広がっていくといいなあという風に思います。」

国際

【アカデミー賞授賞式 映画「ドライブ・マイ・カー」国際長編映画賞受賞】
NHK:ニュースウオッチ9

田中アナ「久しぶりの明るいニュースでしたね。」
和久田アナ「日本にとって嬉しいニュースでしたね。そして授賞式にはウクライナ出身の俳優も招かれました。侵攻で犠牲になった人達に黙祷が捧げられました。今、戦争やコロナという大きな困難が世界を覆っていますが、一日でも早く安心して映画を観られる状況が訪れてほしいと思います。」


TBS:News23

小川アナ「様々な形でのメッセージがあった訳ですけれども、改めてこうした映画も含めてエンターテイメントというのは、平和の下でしか自由に存在し得ないんだということも胸に刻みたいな、と感じました。」
国山アナ「そうですね。このメッセージ多くの方に届いたかと思います。だからこそ、一刻も早く停戦へ向けた進展というのが求められますね。」
小川アナ「そうですね。」

テレビ朝日:報道ステーション

小木アナ「私もドライブ・マイ・カーにはまった一人なんですけども、没入していくにあたって映画館というのがすごく大きな役割を果たした装置だと思うんですよね。ただ一方で作品賞はネット配信系が歴史上初ということで、色々新しい転換点だったのかなという気がしますね。」
大越アナ「主役の西島秀俊さんが、国や言葉を超えて皆さんの心に響いたんだと感じました、と述べていました。まさに人間のある種本質的なところを抉った、両作品ともですね、そうだったのではないかとそういう風に思います。」

日本テレビ:Newszero
【<プライチ>アカデミー賞授賞式 映画「ドライブ・マイ・カー」国際長編映画賞受賞】

櫻井翔氏「一刻も早く必要な人に支援が届くように映画界もウクライナへの連帯を示しています。」

新型コロナ

その他

テレビ東京:WBS
【市況】

大江アナ「今日は円安についてお伝えしていますが、1日で3円ということで、急激な円安進んだ訳ですよね。この背景にあるのが日銀が指値オペを実施したことなんですね。」
滝田氏「2月14日のバレンタインの日の指値オペ以来ということになりますね。」
大江アナ「指し値というのは、つまり一定の金利で国債を無制限に購入する。そういうことですか?」
滝田氏「はい。日本銀行は10年もの国債の利回り、金利の上限を0.25%に設定していますんで、それ以上に金利が上昇しないように今回は国債を購入した訳です。金利を指定している訳ですから、大江さんがおっしゃった通り、まさに指値ということになる訳です。」
大江アナ「一方のアメリカはと言いますと、長期金利2.5%台まで上昇していますから、日本とアメリカの長期金利の差は開いてきているということですね。」
滝田氏「外貨預金で投資されている方ならもうお分かりかと思いますが、日本円よりアメリカのドルで運用した方が得になる訳ですから、円安・ドル高という流れになるのは自然ということになる訳ですよね。日本とアメリカの金利差を映す格好で円相場が一時125円台まで円安が進んだ、とこういう構図だと思います。」
大江アナ「ただ円安がどんどん進行してしまいますと、輸入するものの値段、更に高くなりますよね。」
滝田氏「それに対してどう対応するか?なんですけれども、政府・日銀は金融政策ではなく、財政政策、具体的には補助金を給付するなどの策を考えてると思いますね。ガソリンについての軽減税率、トリガー条項というのも、その文脈で出てくるんだと思います。」

【円安「黒田ライン」突破 今後は?】

大江アナ「今日は円安が急速に進みまして、1ドル125円台を一時つけるという展開になりましたが、この125円、市場が注目している水準なんですね。と言いますのも、黒田ラインと呼ばれているんです。何かと言いますと、日銀の黒田総裁が2015年の6月、125円台前後になった時に。これはこれ以上の円安もありそうにない。かなり円安水準だ、と発言した水準なんですね。もうその125円台まで来てしまった、と。」
滝田氏「そうなんですね。市場参加者は黒田発言の125円というのを非常に意識していたんですど、このラインが突破されちゃったことで、円安に弾みがつき易くなってる訳ですよね。日米の金利差といった円安材料目白押しですからね、今。」
大江アナ「そうですね。ただ2015年というのは黒田さんがかなりの円安水準だ、と言う口先介入だけで円安がそれ以上進まなかった訳なんですが、今回どうでしょう?」
滝田氏「今回円安の加速を止めようとすれば、方法2つしかないと思うんですよね。1つは、政府・日銀が円買い・ドル売りの市場介入を実際に行うことですよね。もう1つは日本銀行が臨時の政策決定会合を開いて、政策金利引き上げるしかないんですが、今の日本、インフレが相対的に落ち着いているから、2つともはっきり言って難しいと思います。」 

NHK:ニュースウオッチ9
【京都宇治市 放火事件 “ヘイトクライム対策を”】

田中アナ「これまでも差別的な意識に基づく事件に対し被害者は繰り返し声をあげてきました。それでもこうした事件がなくならないのは、個別の声だけでは問題解決には届かないという現実があるからです。差別は決して許されません。対策を急ぐ必要があります。」

フジテレビ:FNN Live News α
【<αism~イノベーション2.0~>山遊びが林業の助けになる“山のサブスク”とは】

山崎亮氏(コミュニティデザイナー)
・「入会地」地縁型→興味型に転換
・山に見いだす価値 物質から体験へ
・経済的正しさのほか人が集まる楽しさ追求

三田アナ「そうした経済効果も期待されますし、都会にいてもサブスクによって自然と共にある暮らしが実現出来るかもしれません。」

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