2022/4/11 フランス大統領選挙 24日に決選投票へ マクロン氏&ルペン氏接戦に

2022/4/11 夜のニュース比較、文字起こし

ウクライナ情勢

NHK:ニュースウオッチ9
【ウクライナ キーウ近郊 民間人1222人の遺体見つかる】

山内アナ「このドボルニコフ司令官の起用で現地の状況、今後どんな変化が起きていくのか?気がかりですよね。」
田中アナ「そうですよね。そしてウクライナへの攻撃の手を緩めないプーチン大統領。首都近郊での虐殺、そして東部への激しい攻撃が続く中、アメリカはプーチン大統領を戦争犯罪人と強い言葉で非難しています。」

TBS:News23
【ロシア プーチン大統領 侵攻統括にシリア内戦の司令官任命】

国山アナ「一部の欧米メディアが報じたんですが、プーチン大統領が侵攻全体を指揮する新たな司令官を任命した、とされることについてです。星さんによりますと、この任命から今後のロシアによる侵攻の本気度を見ることが出来るということです。その人物というのが、ドボルニコフ将軍、60歳です。2015年ロシアがシリア内戦に軍事介入した際にロシア軍の指揮を取っていたという人物です。その功績が認められまして“ロシアの英雄”という最高の称号を授与されています。一方で人口密集地への爆撃などを行い、多くの民間人の死傷者を出したということから“シリアの虐殺者”とも呼ばれています。そのドボルニコフ氏を任命したことで、星さんによれば、今後2、3週間は東部での戦闘が激化する、ということなんですけども、これはどういうことでしょうか?」
星浩氏(TBSスペシャルコメンテーター)「取材によりますと、この司令官はそもそもウクライナ東部で駅などミサイル攻撃して160人以上が死傷した事件があるんですが、その事件を、ミサイル攻撃をした黒幕とも言われているんですね。今回の人選の思惑なんですけど、何が何でもロシアとしては東部の支配地域を拡大したいという狙いがあると思いますね。5月に戦勝記念日があるんですが、それに向けて、とにかく成果をあげたいというのがプーチン大統領の狙いですが、ここにきて、この段階で司令官を替えること自体、戦況の行き詰まりを物語っているんじゃないか?というのが欧米の見方でありまして、欧米は最新兵器をどんどん投入してますし、更に戦争犯罪の訴追も強めておりまして、その点ではこの2、3週間が東部地域を中心に非常に緊迫した状況が続くと見ていいと思いますね。」

テレビ東京:WBS
【ロシア 統括司令官を任命 欧米は武器供与…戦闘激化か】

大江アナ「VTRにもありましたようにウクライナに武器を供与する動きが広がっています。それもあってでしょうか、こちら見てみますと、キーウ周辺などウクライナ軍がロシア軍を押し返してきているという地域も出てきています。」

【ウクライナ情勢 相次ぐ首脳外交で動き出した歯車】

大江アナ「オーストリアのネハンマー首相、そしてプーチン大統領の会談始まったということなんですが、最近ヨーロッパの首脳の動きが活発化していますよね。まず8日、フォンデアライエン ヨーロッパ委員長がキーウ訪れて、ゼレンスキー大統領と会談をしている訳なんですね。そして9日にはイギリスのジョンソン首相と、そしてこのオーストリアのネハンマー首相もウクライナを訪れています。」
滝田洋一氏(解説キャスター)「一連の訪問で2つの歯車が動き出したと思うんですよね。1つはウクライナのEUへの加盟ですよね。一番左上の写真に出ているそれはEU加盟に必要な調査書なんですよね。それをフォンデアライエン委員長、手渡してる訳ですよね。これは大きな第一歩ですね。加盟手続き、加速させると言っています。そして、2番目は、まさにオーストリアの首相ですね。中立国の立場を生かして、今ロシアを訪問して、プーチン大統領と会談する訳ですよね。ロシア、5月9日の戦勝記念日までに格好をつけたい。そのために停戦交渉の何か準備をしてるんじゃないでしょうか。」

NHK:ニュースウオッチ9
【ウクライナ避難民 国際NGOなど生活費支援】

青木アナ「今回避難して来るウクライナの方達ですけれども、ここ日本で心穏やかに生活を送りたいと願っているはずですから、皆さんの不安が少しでも解消出来るような支援体制を整えてほしいと思います。」

テレビ東京:WBS
【21歳ウクライナ人女性に密着 避難民の日本生活どう支援?】

大江アナ「ハンナさんは今は日本政府から食事などの支給を受けています。しかし、避難生活の長期化も予想される中、避難してきた方が安心して日本で暮らせるよう民間企業が働く場所を提供するなど社会全体でウクライナ避難民を支援する仕組みも、これから大切になってきそうです。」

NHK:ニュースウオッチ9
【米国元駐ロシア大使に聞く ロシア プーチン大統領の胸の内は?】

青木アナ「今プーチン大統領は来月9日の戦勝記念日までにウクライナ東部の掌握を急いでいるという見立てがありますよね。マクフォール氏の今回の指摘では、民主的なウクライナがロシアの独裁体制の直接的な脅威になると見ている。となると、東部の掌握だけで、この事態が収束するとは考えにくいですよね?」
田中アナ「そう感じますよね。青木さんの今の指摘に加えて、プーチン大統領がウクライナを独立した国ではなく、ロシアに属する地域だと見てきたこと。それに新たな司令官が今回任命されたことを考えますと、プーチン大統領の頭の中にはウクライナのゼレンスキー政権の打倒がある、と考えておいた方がいいと思います。妥協出来ない状況で戦いの長期化が懸念されます。」

新型コロナ

【新型コロナ 新系統「XE」国内初確認】
NHK:ニュースウオッチ9

青木アナ「初確認されたXEも不安ですし、BA.2の広がりも心配ですよね。」
山内アナ「そうなんですね。今国内ではBA.2への置き換わりが進んでいます。来月の第1週には実に93%、そして6月の第1週には100%が、このBA.2になるという推定もあるんです。人との接触する機会も増えていますので、引き続き気を緩めないようにしたいと思います。」

日本テレビ:Newszero

有働アナ「やっぱりもう落ち着いて、追加接種出来る人はして、ちゃんとやれることをやるということなんですかね。」
櫻井翔氏「そういうことですよね。コロナとの戦いも3年目に入り、次々と新たな変異が出て来ますが、私達はやるべき対策をしっかり続けていきましょう。」

フジテレビ:FNN Live News α

山田悠史氏(マウントサイナイ大学 医師)
・あくまでオミクロン わずかな違いしかない
・淡々と感染予防、ワクチン接種進めるのみ

内田アナ「聞き慣れないウイルスの名前が出てくると、不安を感じてしまいますが、やはり今までと同じように出来ることをしっかりと。今はこれが一番大切だと思います。」

国際

TBS:News23
【フランス大統領選挙 なぜ猛追?極右政党ルペン氏】

小川アナ「ロシアによる侵攻がこれだけ国際的に批判を集める中ですけれども、プーチン氏に近いということはルペン氏にとっての逆風にはならないんでしょうか?」
星氏「その批判はあったんですね。ただそれでも、その格差が拡大している中で不満が高まって、ルペン氏が善戦したというのが、この1回目の選挙ですね。それでも、結局決選投票では左派の票がマクロンさんの方に集まりそうなので、マクロンさんが勝ちそうだということだと思います。ただ、今回のフランス大統領選挙見てますと、フランスでも私はトランプ現象が起きているんじゃないか、と思うんですね。地方で既成政治への不満が強まって、移民問題を含めてフランス国内が分断をする、と。深刻な現象が起きているという風に見ていいと思いますね。」
小川アナ「24日、決選投票ということになります。」

テレビ東京:WBS
【フランス大統領選挙 決選投票へ 最新情報】

大江アナ「本当に最後の最後まで目が離せない状況になりそうですね。」
滝田氏「はい、その通りですね。まず地図を見て頂きたいんですけれども、これは今回の第1回目の投票で各候補がトップを占めた選挙区を色分けしたものなんですけれども。」
大江アナ「黄色がマクロン氏、そして青がルペン氏なんですが、こうして見てみますと、都市部パリはマクロン氏のように見えますが、それ以外の場所、結構青が多くて、地域的な広がりから見ると、ルペン候補躍進しているな、という印象受けますね。」
滝田氏「その背景にあるのは、ルペン候補の主張なんですけど、ナショナリズムですよね。反グローバリズムと言ってもいいと思うんですけど、フランスではイスラム教徒や移民の増加に対して、本音では相当不満を持っている層がいるということが浮き彫りにされたと思うんですよね。やっぱり原油価格の上昇などで、生活が苦しくなってくるということで、そうした感情がいっぺんに表に出たというのがあると思うんですよね。それでちょっと別の観点で見てみたいんですけれども、極右の候補が2人いて、もう1人急進左派のメランション候補がいるんですけども、実はこの3人の得票率を合わせてみると、50%超えてるんですよね。」
大江アナ「半数超え。」
滝田氏「ということは、今の体制に対して不満を持ってる層が過半数になっているということは、相当今のフランス、深刻な状況にあるというべきだと思いますね。」
大江アナ「ウクライナ侵攻を受けてヨーロッパというのは一枚岩にならなければならないような事態なんですが、フランスの中がバラバラになるかもしれない、と。」
滝田氏「特にマクロン候補、上から目線のエリート臭を払拭しないと、やっぱりちゃぶ台返しみたいなことになる、そういうリスクを感じる選挙ですね。」
大江アナ「ロシアのオリガルヒみたいだというような声も出ていましたもんね。その辺りを是正する必要があるのかもしれません。」

その他

NHK:ニュースウオッチ9
【更年期医療 驚きの調査結果が…】

山内アナ「更年期自体、昔からあったはずなのに、今でも手探りな状況というのも驚きましたし、将来更年期を迎える自分にとっても心配になるなと思いましたね。」
青木アナ「治療を出来なくなったら、不安になりますよね。」
田中アナ「そうですよね。更年期障害が原因で仕事を辞めた人、大勢いるんです。その経済的な損失は日本全体を見ますと、極めて大きなものになります。今こそ多くの女性が直面するこの課題に目を向けるべきだと感じました。」

フジテレビ:FNN Live News α
【<αism~SDGs新時代~>都市部の木材を製品に マチノキ・プロジェクトとは】

山崎亮氏(コミュニティデザイナー)
・街の樹木 危険性に配慮して伐採&活用へ
・子どもの頃から木のぬくもりに親しむ「木育」
・小ロット生産 求められる優れたデザイン

内田アナ「木のぬくもりを感じながら、木の循環について学ぶ。それが世代を超えて繋がっていくといいですね。」

【ローソン&ライフコーポレーション 巣ごもり需要で好調な決算】

渡辺広明氏(マーケティングアナリスト)
・令和の小売りのあり方を示す2月期決算
・コンビニ 逆風への対応と攻めの施策
・スーパー 惣菜&冷凍食品で中食充実へ

テレビ東京:WBS
【日銀 8地域で景気判断引き下げ】

大江アナ「黒田総裁の発言について出てきましたが、ウクライナ情勢が日本の経済、物価に及ぼす影響について、極めて不確実性が高い、ということで、かなりの警戒感を示しているということですね。」
滝田氏「焦点は何と言ってもエネルギーの問題じゃないかと思いますね。そこで注目されるのは、アメリカが音頭を取って、大量の石油備蓄の放出を今実施することになったということですよね。世界の石油の消費国が中心になったIEA、国際エネルギー機関という組織あるんですけれども、そこの加盟国が合わせて2億4000万バレルというべらぼうな額の放出に踏み切ろうとしている訳です。言わば、原油価格を抑えるための売りオペですよね。」
大江アナ「まさに、そういう感じですね。この備蓄放出の効果はありそうですか?」
滝田氏「アメリカはシェールガス・オイルを秋口には大幅増産に向かう見通しですので、そこまでの繋ぎの効果は割合大きいんじゃないかと思います。」
大江アナ「そういう効果がある訳ですね。そして、エネルギーと言えば、更にこちらにもありますけど、石炭というのも焦点になりますよね。日本はロシアからの石炭の輸入停止というのを決めています。」
滝田氏「石炭は実は電気を起こすための電源として非常に重要で、日本では3割強が石炭なんですけれども、そこの供給が細る懸念が出てくるという対策をしなければいけない訳ですよね。注目されるのは岸田総理が先週こんなことを言っている訳ですよね。つまり、再生可能エネルギーや原子力を最大限活用して、電力需給の逼迫を防ぐんだ、とこういうような発言なんですね。」
大江アナ「再生可能エネルギーだけでなく、この原子力にも言及した。ここがポイントですか?」
滝田氏「その通りですね。じゃあ、なんでなのか?ということになる訳ですけれども、日本が原発の再稼働をするのと同じくして、化石燃料の輸入を減らすということは、今そこで困っているヨーロッパの国を助ける役割を果たす訳ですよね。」
大江アナ「その分、ヨーロッパに持って行くということですか?」
滝田氏「そうですね。世界的な需給という点を見据えて、日本も一肌脱いでくれというような声を岸田さんも念頭に置いているのかもしれませんね。」

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