見出し画像

ハニーラテ

ががががぎゅるーんじゅぼーと、おしゃれとはかけ離れた音をたててコーヒーメーカーが絞り出したエスプレッソ。そこにはちみつをだくだく、マグカップの限界値まで牛乳をたっぷり入れ、レンジで1分加熱。ハニーラテをおともに小説の執筆作業を始める。

といってもはじめは溜まっている日記を書く。2,3日分。その日のうちにメモしておいた日記のタイトルを見て、あ、これが書きたかったんだなと思い出しながら書く。今までは今日あったことやしたことを業務日誌みたいに記録してたけど、今年からは自分の感情や気づいたことを書くようにしている。「日記を書く」という作業をすることで、「自分の頭の中を文字にするエンジン」を少しずつかける。

もう少しエンジンをかけたいのと、技術を身につけたいのとで、B4ノートに1ページだけ小説の書き写しもする。今日はこの場面を書くぞというときには、その場面の参考になりそうな小説を持ってきて書き写す。良いなぁって思ったところに線を引いて、良いなぁ、良いなぁ、こんなふうにはまだ書けないなぁ、でも書けるようになりたいなぁと思う。今日はいしいしんじさんの『ぶらんこ乗り』を選んだ。サーカスにでかけていって、弟が興奮してるあたり。今回も良いなぁが詰まってた。

よし、書くぞ。今週末には書き終えて推敲の段階に入らねば。書きたいから書く。書きたいから書く。書かなきゃいけないんじゃない、書きたいから書く、と自分の中で確認して、ボロボロのメモがたくさんのバインダーを書棚から取り出した。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?