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次は何を読もうかと本を選び
使い古された栞をはさむ

読み始めて

数ページ

ふと気づく

あ、この本、栞ついてるやつか

ハードカバーの小説
久しぶりに買った気がする

だからかな
この瞬間
いつかぶり
いつぶりかはわかんない

このひも
栞って呼んでいいのかな

この子には
栞って名前以外に
なにかもっとかっこいい名前がありそうな気もする

でも知らないから
栞って呼ぶ

ひもの栞がないと思って
はさんじゃった私の栞も
ひもの栞も
どっちも栞

はりきってた私の栞をテーブルに置いて

この本のためにだけいる栞を使って

ゆっくり
新しい世界に
浸る

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