DTM初心者がChatGPT4とTexChord 2を使ってさらに作曲してみた【応用編】
前回、ChatGPT4を使って、自分のイメージをもとにコード進行を作ってくれる実験を行いました。
結果的には、
完全なメロディを作るのは難しい
当たり前だけどMIDI出力も無理
ドラムとかベースとか、楽器ごとに分けるのもまだ難しい
ということがわかりました。
しかし僕は、前回の実験を踏まえれば「より自分のイメージに近いコード進行を作ってくれるのでは?」と考えました。
今回はそんな実験結果をお伝えしていきます。
曲の雰囲気を深堀りしてみる
前回は自分の曲のイメージがざっくりしていたので、今回はさらに自分のイメージを深堀りしてみました。
具体的には以下のような感じですね。かなり細かめに設定してみました。
sus、aug、7thなどのコードも使ってみたい
ただ、せっかくAIにお願いするのだから、もっと複雑なコードも使いたいなと思いました。
そこで僕は、次の一文を追加しました。
「コードはsusやaugや7thなど、多彩なものを使って良い」
というわけで出来上がったのが以下のプロンプト。
では上記のプロンプトをChatGPTに投げてみましょう。すると以下の返事が返ってきました。
さすがにメロディは難しかったか…。
でもすごいですね、7thとかを使ったコード進行が出来上がりました。あと何がすごいって、曲の頭のようにインパクトをつけたいところには7thを入れていないんですよね。
コード進行の修正を依頼してみた
ここで僕は、ChatGPTが作ってくれたサビを2回繰り返したいと思いました。ただ、単にサビを2回繰り返すと、サビ終わりからサビの頭へつながる部分に違和感を感じました。
でも僕にはセカンダリードミナント(よくわからない人は、ざっくりとコードの進行を良くしてくれる便利なテクニックと思えばいいです)とかそういった技術を使うことができません。
知識としては知っていますが、では具体的に何をどうすればいいのか?がわからないのです。しかも簡単なキーであればいいですが、シャープ記号の多いキーとかになると途端にわけわからんくなるのです。
というわけでChatGPTに聞いてみました。
す、すげぇww
一体どれだけの知識を持っているのでしょう。コード進行の修正までやってくれました。
コード進行をMIDIに出力
さて、コード進行が完成しましたね。では次にコード進行をMIDIで出力したいので、毎度おなじみTexChord 2を利用します。
なおTexChord 2には、「コードだけエクスポート」と「ベース音だけエクスポート」という機能があるので、今回はその2つを使い分けてコードとベースの音を作りました。
Garagebandの便利機能を使いまくる
MIDIで出力できたので、コードとベースのMIDIをGaragebandに読み込ませます。読み込ませたらコード部分にはピアノを、ベース部分にはエレキベースを設定しました。
それから個人的に、プロンプトを作るときにめちゃめちゃ便利だなとおもったので「Drummerトラック」というもの。
Garagebandに標準でついている機能らしく、これを設定するとジャンルごとのドラマーが、曲に合わせてドラムを叩いてくれます。なんならフィルイン(楽曲の繋ぎ目に即興的な演奏を入れて変化をつけること)もやってくれるので、一気に曲っぽくなります。
今回僕は無料の追加ライブラリをダウンロードし、R&Bのドラマーに設定してみました。
プロトタイプの完成
こうして出来上がったのが ↓ こちらです。
先日作った楽曲よりも、susや7thコードなども入ってさらにリアルなプロトタイプになったのではないかなと思います。
まとめ
この記事では、ChatGPT4を使って、自分のイメージをもとにコード進行を作る実験を行い、以下のことがわかりました。
完全なメロディを作るのは難しい。
MIDI出力は無理。
楽器ごとに分けるのもまだ難しい。
しかし、前回の実験を踏まえて、今回の実験では、曲のイメージをより詳細に設定し、複雑なコードも使いたいという要望を追加しました。その結果、より自分のイメージに近いコード進行を作ってくれることがわかりました。
ChatGPT4は具体的なメロディを省略しながらも、指定された設定に基づく楽曲のプロトタイプを提案しました。さらに、コード進行の修正も行ってくれるので、コード進行に違和感があるときは使ってみると良いですね。
個人的に、DTM初心者にとってはChatGPT + Tex Chord2 + Garagebandという布陣がマジで最強だなと感じました。
そもそもコード進行を考えることが難しいんですから。「そこは慣れだし、自分で作っていかないと感覚も身につかない」という意見を予見しますが、既存のコード進行を拝借してもなんかいまいちになることが多いし、せめて最初だけ「補助輪」を使いたいのですよ。
そういう人にとっては、今回のような使い方は本当に便利だなと感じました。DTM、もっかい頑張って始めてみようかな…
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