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アジアの仲間と共に考える未来

友国際文化学院でイベントさせていただきました

3月13日に、都内の日本語学校 友国際文化学院で、授業内でワークショップをさせていただきました。ベトナム人、モンゴル人、中国人の日本語を勉強されている方々に向けて、ミャンマーを伝える機会となりました。

過去に在日ミャンマー人の日本語教室でかるたを遊んでいただいたことはありますが、ミャンマーに縁のない海外ルーツの方々にかるたをしていただくのは初めてで、とても緊張しました。

当日は「ふるさと」がテーマでした。最初にそれぞれのふるさとを紹介したり、もし故郷で何か起きた時、自分たちには何ができるのか、考えることから授業が始まりました。

そして次は、写真を見てどの国か予想するフォトランゲージ。
観光地や食べ物などの写真を見て、それぞれの国がどこなのか、グループで話し合いながら予想するゲームでした。ミャンマーも答えの一つでしたが、皆さんすぐにミャンマーだと当てられていて驚きました。

中国やベトナム、モンゴルに暮らす方々にとっては、ミャンマーは日本よりも距離が近く、身近な国なのかもしれません。

ただ伝えるのではなく「伝わる」ように

そしていよいよヤンゴンかるたのワーク。ミャンマーについてのKahootクイズや、実際にヤンゴンかるたを遊んでいただきながら、ミャンマーの魅力とクーデターの現状について伝えました。

かるたの説明や製作経緯、クーデター当日の話は、日本人にわかりやすいようにしようといつも心がけています。なので、海外ルーツの方々にどう伝えれば良いのか、どのような言葉を使えばわかりやすいのか、とにかく悩みました。
なるべく言葉を簡単にする、難しい言葉は説明を加える、早口にならない、一文は短くする、などポイントを心がけながら、今回のイベントに向けて説明を考えました。

けれど、実際にみなさんの前でお話する中で、普段使っている言葉は自分が思っているよりも意味がはっきりせず伝わりにくいのではないかと気付いてしまい、言葉や説明に詰まってしまう場面がありました。

また、クーデターは平和な日本では馴染みがありません。けれど他のアジア諸国では政治情勢が未だ不安定な国もあり、どのように伝えれば良いのか、伝え方の違いに戸惑いました。

ただ一方的に伝えるのではなく、目の前にいる耳を傾けてくれる一人に「伝わる」ための伝え方について深く考えさせられました。

だれかの「ふるさと」のために

ミャンマーについて知った後は、生徒の皆さんが暮らす東京の社会問題について解決策を考えるというワークでした。
歩きスマホや外国人差別、電車ホームの安全性、新宿のゴミ問題、家出少女たち…。4つの写真からさまざまな社会問題を読み取り、何が問題なのか、それぞれ解決するために何をすべきなのか、生徒の皆さんが真剣に話し合っていました。

自分のふるさと、そして誰かのふるさとについて考える__。
コンセプトに合わせた授業構成がしっかりと考えられていて、興味深く、個人的にとても参考になりました。たくさん学ばせていただいた一日でした。

ミャンマーは、ミャンマー人のふるさと。日本は私たちのふるさとです。
どんな場所も等しく誰かが帰るふるさとだから、「ふるさと」を守るために、私たちもできることを考えていく必要があるのだと改めて強く感じました。

参加した大学生の感想

今回は、ビルマ語を勉強している大学生の藤野さんと一緒にイベントを進行しました。藤野さんの感想をお伝えします。

今回の外国人学生との交流会では、ミャンマーのことに対して関心を持ってくれた様子を見て良かったと感じました。また、ヤンゴンかるたや、Kahootクイズを通じてミャンマーの学びに入りやすいと思いました。
学生同士がアイデアを出しながら議論する場面が活気に溢れており、このような場を増やしていくことが大事だと思いました。

(野中優那)

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