奈良「依水園(いすいえん)」のススメ
「依水園、よかったですよ。」
と言っても、あまり知名度がないようだ。
とかいう、私自身も実際に訪問するまで知らなかった。
「いすいえん」と読む。
なかなか身体で感じるものが多く、思わずインスタのストーリーズにも連投した記録が残っている。
その割には、場所や、誰がいつ作ったか、といった説明がうまくできない。
「駅から向かって、奈良公園の手前にある庭園で、、地形も楽しいし、家屋のガラス窓の揺らぎがよくて、紅葉もしてて!」
ということで、備忘録と学習を兼ねてnoteしておくことに。
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江戸と明治のビジネスマンのお庭
ホームページによれば、依水園は時代の異なった二つの「池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)」からなる。
●江戸時代前期に作られた「前園」
- 奈良晒(ならざらし)※ を扱う御用商人による
●明治期に作られた「後園」
- 実業家による
※高級麻織物。江戸幕府の御用達で、当時は武家や町人の贅沢品にもなったが、綿や木織物の流通で衰退。
http://mafu-okai.com/narasarashi
当時、銭を稼いだ商人と実業家によるものだということがわかった。
ガラスが揺らいでいる理由
その他、お庭の詳細は、ホームページをご覧いただくとして、ここでは実際に私が訪問した際の写真を貼っておく。
一つ注目したいのが、園内の建物のガラスである。普通のガラスとは違い、揺らぎと風合いがある。そこに庭園の景色が映り込む様が、まるで水面の映り込みのような繊細があっていい。これはなぜなのか?ホームページに解説があった。
溶けたガラスを吹きながら回して均一な厚みにした後に、再び熱して平らに伸ばす「口吹き製法」によるガラス
だそうだ。
「極薄」らしい。
保温、断熱の機能性は弱そうだが、とても魅力的だった。
(18年11月訪問)
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