入道雲を見ると中3の夏を想い出す。
入道雲っていいよね。夏って感じがして。
入道雲を見ると中学3年生の夏休み、友達と「サンビーチ日光川」というプールに行っていた頃を思い出す。
スポーツ嫌いな自分は小中と万年帰宅部だった。それなのに仲良い男友達は皆ゴリゴリの運動部、超スポーツ男子。野球部、サッカー部、ラグビー部の中に帰宅部の自分がひとり。今思うと変だけどみんな面白くて好きだった。
そんなTHE スポーツ男子の友達たちと、夏休みになると『サンビーチ日光川』へ行っていた。確かバスに乗って。
人工の波が発生するウェーブプールで浮き輪に乗ってぷかぷか浮いていたり、砂浜で埋めたり埋められたり、売店でフランクフルトや焼きそば食べたり、ウォータースライダーで遊んだり。水着の女の子を見に行くとかナンパしたりとかそんな下品なことは誰もしていなかったし、考えたこともなかった。身内だけで楽しむ、とっても平和な男子中学生のプール。
ある日、いつものようにプールで遊んでいた。その日はすごく晴れていて暑かった。ふと上を見上げたら絵に描いたような入道雲が空に浮かんでいた。ふわふわしてるけど力強そうでコントラストがはっきりしている大きな雲。
「綺麗だな〜」なんて呑気に思ってた10分後に激しい雨と落雷。急に地獄に連れて行かれたような気持ちになったのを覚えている。
当時はYahooの雨雲レーダーもないし、いつ止むのかわからないので水着のまま、屋根下でみんなですみっコぐらしのように集まって、荒れた空を見ながら雑談してたっけ。
天気はすぐに晴れへ戻った。その時に入道雲(積乱雲)はゲリラ豪雨ということを知った。入道雲の綺麗だけど、実は棘がある感じがなんか好きになった。
その後もひたすらプールを楽しんで、サンセットを見ながら黄昏て、バスに乗って帰った。
みんなと過ごす、そんな何気ない時間が好きだった。しばらく皆とは会っていないけど、今も元気にしてるかな。きっと元気なはず。
今でも入道雲を見ると、あの頃を思い出す。自分にとって入道雲は青春の象徴なの。
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