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森のきょうだい (作・絵 7歳のやんちゃっちゃん)

まずは、原文ママ

森の中に小さないえがありました。そこにはいろいろなどうぶつがすんでいました。一ばんうえのあには、シカのパープル。二ばんめのいもうとはウサギのレタス。三ばんめのいもうとは、イヌのマーブル。あとはリスのポプ。レッサーパンダのアルキメデス。すえっ子は、フェネックのメルルです。ある日、たいへんなことがおこりました。森へ、りょうしが、きたのです。どうぶつたちは、きちんとどのいえもかぎをかけて、一っぽもそとにでないようにしました。よるになるとりょうしはかえるのでみんな、えさをとりにいきました。でもみんなすぐいえにかえってしまいました。おおかみがいたからです。マーブルはおなかがへってたまらないといってそとへでておおかみに見つかりそうでした。そのときともだちのメーメが、じぶんのうちはひろいから、うちにおいでといいました。メルルとポプとレタスは、じぶんのきたなくなったいえをかわるがわる見ました。レタスやメルルやポプは「じぶんが、いく」とうるさいのでじゃんけんできめることにしました。メーメは二りつれていかれるといいました。ポプはかったからといってよろこんでいました。みんな、レタスも、メルルは小さいから、チョキしかしらないのをしっていました。レタスは、グーをだしてメルルがまけてしまいました。だけどメルルは、小さいんだけど、ぐっとがまんしました。こんどはマーブルにほかには、なにがあるのかをきいて、こんどのときは、パーをだそうときまました。つづく

読みやすくしました。

森の中に小さな家がありました。そこには、いろいろな動物が住んでいました。一番上の兄はシカのパープル。二番目の妹はウサギのレタス。三番目の妹はイヌのマーブル。

あとはリスのポプ。レッサーパンダのアルキメデス。末っ子はフェネックのメルルです。

ある日、大変なことが起こりました。森へ猟師が来たのです。動物たちはどの家もきちんと鍵をかけて、一歩も外へ出ないようにしました。

夜になると猟師は帰るので、みんな食べ物を探しに行きました。でも、みんなすぐに家に帰ってしまいました。狼がいたからです。マーブルは「お腹が減ってたまらない」と言って外へ出て、狼に見つかるところでした。

その時、友達のメーメが「うちは広いから、おいで」と言いました。メルルとポプとレタスは、自分の汚くなった家の中をかわるがわる見ました。この三人は「自分が行く!」とうるさいので、ジャンケンで決めることにしました。

メーメは二人連れて行けると言いました。最初に勝ったポプは喜んでいました。メルルは小さいから、チョキしか知らないのをみんな、分かっていました。レタスはグーを出して、メルルが負けました。

メルルは、小さいけれどもグッと我慢しました。マーブルに他にはどんな手があるのかを聞いて、今度はパーを出そうと決めました。つづく

大人やんちゃっちゃんの感想と解説

まずはもちろん、続きません(笑)。

なぜ違う種類の動物が兄弟なのか、なぜ長女の紹介がとばされているのか、鍵のかかる家に住んでいる動物を狩りに来る猟師とは一体……そして狼。仲間じゃないんか。

ポップでキッチュなシティーボーイ&ガールな『3年2組のなかまたち』から名前を貰ったにしては、初期『シルバニアファミリー』のような野性味溢れる世界観……。

自分でもつまらなかったんでしょうな、さっさと「つづく」で終わらせています。最後の方は、字も殴り書きです。

『メルルは、小さいけれどもグッと我慢しました。』
やんちゃっちゃんは上に姉がいます。理不尽ないじめは日常茶飯事でした。毎日、一に我慢二に我慢。「やんちゃっちゃんは小さいのに我慢してえらいね」、大人たちが褒めるんだから、この行為が正解なんだろうと思っていたのです。もう少し成長すると違う対処を始めるのですが。

書き物には当時の日常や思考が漏れちゃうものですね。なんだか可哀相になりました。




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