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【昼も夜も軽快スナップ】Canon EOS R8レビュー

8年ぶりにCanonのカメラに戻ってきました!
軽量かつ小型なカメラで、昼だけでなく夜も撮りたいということでEOS R8を購入しました。

今回はレビュー記事になりますが、使っていて感じた良かった点だけでなく、Canonさんへの要望も書きました。(このレビュー記事が届いたらいいな〜)

購入までの経緯はこちら↓


もっと評価されるべきカメラ

これは購入前の話なのですが、YouTubeのコメントや某WEBサイトの口コミでEOS R8は様々な批評をされていました。

・手ブレ補正がないのに価格が高い
・先代のRPに比べて高い

価格に対する批評が多数を占めていました。
確かに軽量・小型であることから、フルサイズ機のエントリーモデルとして見ると上記のように感じる方もいらっしゃると思います。

しかし、有効画素数2450万画素で標準ISO100〜105200という夜に強い仕様。さらにAFが強力なんですよね。

EOS R6 Mark IIと同じ「DIGIC X」を搭載。
AF検出は瞳、顔に加えて人物、動物、乗り物にも対応している点からも価格相応なのかなと感じています。

何より特筆すべきはその軽さ。
バッテリー込みで約461g!フルサイズ機で、ですよ。

持つ人を選ぶカメラではあると感じるものの、旅行用やストリートスナップを撮っている人にはオススメなカメラだと思います。


ここからは、EOS R8で撮った写真を載せていきます。

EOS R8で撮った写真たち

露出のみ補正
露出のみ補正
Lightroomで色味補正
Lightroomで色味補正

昼間の写真はまだ石垣島でしか撮っていないためこのような感じです。

レンズはRF35mm F1.8 MACRO IS STMを使用しています。この組み合わせ、なんと766g!

FUJIFILM X-Pro2とXF33mmF1.4 R LM WRの組み合わせが805gなので、場合によってはAPS-C機より軽量というのも十分に有り得ます。


次は夜に撮った写真です。

ISO5000 / Lightroomで色味補正
ISO 12800 / Lightroomで色味補正

気になる高感度耐性ですが、「ノイズ嫌い!絶対無理!」という方以外であれば、ISO12800も使えるんじゃないかと思います。

撮った上で、やっぱりトリミングしたい!と思う可能性があるならば、ノイズを感じやすくなるため、もっと低い感度で撮ると良さそうです。

個人的にはISO12800でも心地良い粒子を感じられ、フィルムライクになるので好きです。

使って感じた良かった点

1日中快適に撮影できる

個人差はあると思いますが、軽量なレンズを選べば、首に掛けていても全く重くないまま1日を過ごすことができます。

重さが原因で疲れてくると、カメラを取り出そうとする気さえ失せてしまうことがあるため、軽いことで撮影の敷居が大幅に下がったなと感じます。

暗所でのAFの速さ

正直、高感度耐性のある軽量フルサイズ機という認識でしかなかったのですが、暗所でのAFの速さにはびっくりしました。


夜にシャッタースピードを上げて列車を撮る…
今までもできないことはなかったのですが、EOS R8ではAFが本当に速かったです。

JR東海の新幹線って基本的に車体が白いので昼は目立ちます。しかし車体をライトアップしているわけではないので夜は目立たないです。
そんな新幹線を夜に見るとヘッドライトorテールライトが光っているだけのような印象。そんな中でもEOS R8はしっかりピントを合わせてくれました。

Lightroomで色味補正



気になる点・Canonさんへの要望

ボタン配置がシンプル

FUJIFILMを使っていると露出やシャッタースピードのダイヤルがないことが不便に感じられました。
またマルチコントローラーもありません。

しかしこれは軽量化のためと割り切りカスタム設定しました。
ストリートスナップを撮るなら、
露出・絞り・ISO・シャッタースピードは直感操作できるようにカスタム設定しておくと良さそうです。

バッテリー容量

バッテリー容量が小さいことが挙げられます。

ファインダー撮影:220枚
モニター撮影:370枚
※省電力優先モードの場合

Canon公式サイトより

と、お世辞にも持ちが良いとは言えないため予備バッテリーを1〜2本購入することをオススメします。(私は1本買いました)
サードパーティー製も出ていますが、バッテリーの残量表示不具合があるようで私は純正を選びました。

レンズの選択肢の少なさ


EOS R8はボディ内手ブレ補正がないため、レンズ内手ブレ補正機構のあるレンズ(ISレンズ)を付けると快適に撮影ができます。

しかし、EOS R8 最大の特徴である軽量を生かせるISレンズが少ないことが課題です。

またRF24-50mm F4.5-6.3 IS STMをキットレンズとして組み合わせる等、軽量のズームレンズは出ていますが、フルサイズ機なのにF値4.5スタート。せっかくの高感度耐性を生かせないレンズが多いです。


軽量かつ夜でも撮れる明るいレンズ。

・手ブレ補正機構付き(IS)レンズ
・F2.8以下
・計1000g未満になる組み合わせ

この3つの条件をクリアするレンズが3本しかないという実情があります。

EOS R8ボディ (461g)
・RF24mm F1.8 MACRO IS STM (270g)
・RF35mm F1.8 MACRO IS STM (305g)
・RF85mm F2 マクロ IS STM (500g)

せっかくカメラが軽くてもレンズが重いとあまり意味がないんですよね…

レンズの選択肢の少なさ。これがEOS R8購入を躊躇した最大の理由でした。

EOS R8というプロダクトが大変素晴らしいがために、軽量かつ明るいISレンズの選択肢がもっとあれば使いやすいのに…と思ってしまいます。

ここは今後のRFレンズに期待です。

このカメラがオススメな人

EOS R8は、フルサイズ機のエントリーモデルとして見ると正直高いです。しかしEOS R6 MarkⅡと同等のAF性能があり、昼だけでなく夜も本格的に撮りたいというニーズには申し分のない性能を持つカメラだと感じます。

夜でも軽快に高感度撮影できるいうことが最大のメリットであり、軽量であるため1日中歩き回って撮影するようなスタイルの人にもオススメです。

しかしながら、使い手を選ぶカメラだと思っていて、カメラの重さや大きさは正直気にならないという方や高画素機が欲しいという方には他の選択肢が良さそうです。

最後に

APS-C機に比べカメラ自体が大きくて重い。
これがフルサイズ機におけるイメージでした。
一眼レフからミラーレスに移り変わってもなお、フルサイズ機の方が重いという印象がありました。

しかしEOS R8ならば、フルサイズ機を選ばない理由がなくなったんじゃないか。
そう思わせるような軽さでした。もちろん、軽さだけでなく暗所でのAFの心強さも加味した上でそう感じます。

また小型であるために、街ゆく人に警戒されず、自然な街の様子を撮ることができます。これから様々な街、様々な時間帯に撮り歩くことが楽しみで仕方ないです。

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