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カナダ留学するなら都市?田舎?メリットとデメリット

こんにちは!

今回は、留学エージェントだった自分が、日本にいる生徒によく聞かれる質問に答えます!

カナダは国土が世界で2番目に広く、小さな町や村がたくさんあります。

それもあってカナダに留学を考えている生徒さんたちはカナダの都市と田舎どっちに留学したらいい?と聞かれます。

とてもいい質問だと思います。

カナダの田舎と都市両方に住んでいた自分の答えはいつも「留学の目的と留学中に何がしたいかによる」です。

自分は田舎の街で大学に4年間通っていましたが、4か月という長い夏休み中が大都市のトロントで仕事をしていました。で、卒業後は長らくトロントに定住しています。

ですからカナダの田舎と都市にほぼ同じ期間住んでいます。

感じたことがいくつかあります。

カナダの田舎と都市は別世界です。どちらがいいとも悪いとも言えません。

まず田舎で留学するメリットとデメリットです。

カナダの小さな町は自然が多くてとてもきれい、絶景です!運がよければ天の川とかオーロラが見れます!

自分の大学の街のすぐわきにあるきれいな湖があり、毎年夏には白鳥が出現していました。

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そんな環境で留学、海外生活をしたい人は田舎がぴったりです!

それだけではありません。

田舎の人々はとても優しく、皆顔見知りで、とてものんびりしていて、絵にかいたような時間に追われない牧歌的な生活を送ることができます。

自分が住んでた時は、知らない人同士でも普通にみんな挨拶していたほど、めちゃめちゃアットホームで心温まるコミュニティでした。

カナダの田舎はカナダ生まれ、カナダ育ちの白人が多く、移民や留学生などの外国人がまだ比較的少ない傾向がります。

それゆえに、カナダ現地人の文化を学ぶには最適なのは田舎だと思います。

学習に関してですが、田舎には娯楽のような誘惑がほとんどありません。

自分が住んでいた街では、ナイトクラブが二つ、バーが5つあるくらいでした。そのおかげで誘惑に負けず勉強に専念することができました。

また、家賃がものすごく安いのです。

自分は4年間で月2万から3万5千円くらいの家賃しか払っていませんでした。しかもアパートは日本と比べておしゃれで広々としたものでした。

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自分の大学の街のダウンタウンの半分です。本当に半分です(笑)

加えて、自分が住んでいた街は公共交通がなく、学生アパートのほとんどが学校から徒歩10分圏内にあったので、交通費も通学時間も節約できました!

家出たらすぐ大学が見えるっていう日本の大学ではあまりないような条件のいい立地でした。

さて、デメリットのまず一つ目は、隣町にドライブしなければ生活必需品がなかなか手に入らないということです。

例えば、布団や家具。街にはショッピングモールや大型のお店がなかったため、隣町まで友達にドライブしてもらって買いました。

これに関連して、車がないととても不便という点もデメリットです。

免許を持っていなく、取得する気もなかった自分は隣町に買い物や用事で行く際、友達にガス代を払ってドライブしてもらったり、タクシーを相乗りしたり、民営の高運賃のバスを使って行っていました。

Uberなどもほとんどないので車を持ってないとまず生活できません。

外食の種類が限られていて日本食が少ない、もしくはない、ということは大食いの自分にとってとても困ったことでした。

自分が住んでた街では、レストランが10軒くらいしかなく、パスタやピザなど、ほぼ同じものをそろえていて、日本食とか中華が本当に恋しくなりました。

また、さっきはメリットとして挙げた娯楽が本当に少なかったのは遊び栄いの自分にとってはデメリットでもあったと言えます。週末に行くところが限られていて本当につまらなかったです。

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また、バイトやインターンをするところがないので、社会経験をする機会も限られています。ですので、卒業後を見据えてコネを作ったりするのにも一苦労ですね。

最後に、人種差別と異文化への理解の欠如です。カナダの田舎には、地元出身でカナダ国外や州外にすら出たことがない人が少なくありませんでした。

それもあり、留学生や外国人に対する態度が冷たかったり、ひどい時には人種差別につながることもしばしばありました。

さあ、次はカナダの都市部で留学するメリットとデメリットです。

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カナダの大都市といえばトロントとバンクーバー。どちらも多民族、多文化国家のカナダを代表する国際都市です。

カナダの大都市は人種のるつぼですので、まずたくさんの国の人々と交流できるのがメリットです。

中国人、韓国人、日本人、ラテンアメリカ系、中東系など、様々な国から来た留学生などと交流でき、生の異文化体験ができるのがカナダの大都市で留学するメリットです。

自分は、5つの言語をを話せますが、日常で使ったことがなかったので、これはとてもうれしかったです。

各国の料理を扱っているレストランも多いので、様々な国の味を楽しめるのもカナダの都市の魅力です。日本食が恋しくなることも田舎に比べて少ないと思います。

また、ナイトクラブやバー、劇場、ゲームセンターなどの娯楽施設やイベントがたくさんあります。

忙しくてストレスがたまる日々を終え、休日や放課後に遊ぶ場所で困ることはまずありません。

出会いもたくさんありますね。これは誘惑にもなるので留学生にとってはデメリットとも言えるかもしれませんが、、、

都市の中心部に住んでいたら公共交通もちゃんと通っているので交通も便利だと言えます。日本ほど便利ではありませんが、、、

仕事やバイトに関しては、やりたいことがほぼ必ず見つかると思います。どの分野の仕事もインターンシップもたくさんありますからね。

人口が多く、留学生も多い都市部では田舎より就活の競争率は高いですが、それもいい刺激になります。失敗してもたくさん機会がありますのでいくらでも新しいことに挑戦できます。

さあデメリットです。

一般的に都市部の人は田舎の人と比べて優しくありません。皆自分のことで忙しいですし、知り合いでなかったら挨拶することはまずありません。日本と一緒です。

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路上生活者とか麻薬中毒者、変質者も多いのも都会なので社会問題を間近にすることが多々あります。

田舎ほどコミュニティー意識が高くないので、人々の温かさも感じません。

また、日本人が死ぬほどいて、日本語で受けられるサービスも多いので、留学で英語を学んでカナダの文化に漬かりたいと思ってる人にとっては誘惑になります。

英語を話せなくても生活できる環境が整ってますから、実際カナダ滞在中ほとんど日本語ばかり話したまま帰国した残念な留学生がたくさんいました。

もちろん物価は高いですよ。スーパーとか外食は普通に日本の2,3倍の物価、トロントとバンクーバーの家賃は東京に負けないほど高いです。

じゃあ結局どっちがいいの?

それは各個人の価値観と留学の目的によります。

「自然に囲まれた環境でカナダ現地の文化や人々の温かさに触れたい。」「低予算で留学したい。」と思っている人は田舎に留学してください。

カナダ人の友達がたくさんできますし、田舎は日本人もとても少ないので完全英語環境に漬かりながら英語やカナダの文化を学ぶことができます。

多文化、多民族国家であるカナダでたくさんの国の人と交流したいという人は都市に留学してください。

田舎はカナダ人がほとんどですが、都市は基本どの国の人とも出会えますし、人種差別はほとんどありません。また、都市部では、インターンや仕事など、田舎よりできることがたくさんあります。

あなたはどっちですか?

長くなってすみません。この情報が役に立ってくれれば嬉しいです!